組織力を下げる「セクショナリズム」3つの原因

組織力を下げる「セクショナリズム」3つの原因

セクショナリズムとは、会社内の横の繋がりが弱く、縄張り意識が強くなり派閥争いが起こる状態のことをいい、俗に「タコツボ化」とも呼ばれます。ここではネガティブ思考傾向であるセクショナリズムに陥る3つの原因、弊害、改善策をご紹介致します。

セクショナリズムの3つの原因は視野の狭さから派生する

セクショナリズムの3つの原因には視野の狭さという共通点があります。
まず、1つ目は、成果主義制度の導入による、協力性の減少です。近年、企業では社員の仕事の成果に応じて給与や昇格を行う「成果主義制度」が導入されています。その背景には、1990年代初頭のバブル崩壊により、年功序列型賃金制度が維持できなくなったことがあります。

そのなかで相対評価(ランク付け)の仕組みは、セクショナリズムを加速させる原因となります。個人の昇給、昇格のために有益な情報交換を同じ部署内でも行わないという事態に陥りやすくなるでしょう。

続いて考えられるのは、社員数増加による情報伝達の偏りです。社員数が多くなると、業務管理や伝達情報が多くなります。伝言ゲームは、人数が少ないほど正確性が増す傾向にあります。それと同じように社員数が増加するほど、管理がしっかりなさ6月分れないと伝達情報が疎かになるでしょう。疎かになることを恐れ、伝えやすい人や、同じチーム間だけの狭い範囲での情報交換になり偏りが発生します。

3つ目は、他部署との繋がりが薄く、風通しの悪い環境です。
以前に比べ近年の企業は、人事異動が減少しています。全てのセクションをこなせる人材より、1つの分野のプロフェッショナルを重視する傾向にあるからです。人事異動が少ないということは、他部署が行っていることが、不明瞭になるでしょう。人事異動を減らしたことによる利点も多いのですが、セクショナリズムを引き起こしやすくなる面もあります。

「セクショナリズム」による弊害

上記の原因から引き起こされる弊害は様々です。
成果主義制度の面では、個人、各部署の対立が激しくなります。業績を上げるためのコツ、有益な情報の共有に消極的になり当たり障りのない情報を共有し始めるでしょう。協力性が希薄では生産性が上がりません。

次に、社員数増加による弊害です。社員数が多い方ことで、業務が細分化できます。業務の細分化により、目標が明確になり、責任感が生まれるというメリットは生まれます。しかし目標が明確なあまり、自分の部署には一生懸命でも他部署の仕事には関心が薄れる可能性が高くなるでしょう。
経営者側や管理職に関しては大企業よりは中小企業の方が全体を捉えやすい上に社員の認知性が高くなります。つまり人数が多いほど、社員同士でも知らない人が増え、一人ひとりへのコミュニケーションが低くなり一体感が薄れます。

一体感を失い、他部署への関心が薄れるということは、横の繋がりが弱くなります。繋がりが弱くなるということは、他部署の仕事の進め方や業務の違いが理解できず、無理な依頼をしてしまい関係性が悪くなり、業務ミスにもなりかねます。結局クライアント側の要望に応えらず、会社の信頼を落とすことにもなるでしょう。

セクショナリズムの改善には、視野を広げ、繋がりを強化する

セクショナリズムを改善するためには、組織の体制を見直し、積極的なコミュニケーションを促進する必要があります。

例えば、部署を横断したプロジェクトを行う、社内SNSを作る、社員同士の交友スペースを設ける、オフィスデザインの見直しを行う、などです。

部署横断プロジェクトでは、セクショナリズム改善を目的にする場合、既に視野が狭くなっている状況ではなかなかモチベーションが上がらないかもしれません。そのような時は、業務効率化プロジェクト、働き方改善プロジェクトなどその時期に社員が必要だと思えるものが良いでしょう。また定期的に行うことによりマンネリ化を防ぐことも期待できます。
一緒に働くことにより、他部署を理解し、敵対心や壁を取り除く良い機会となります。また、他部署が何をしているか、どのような人がいるのかが手軽に知ることが出来るツールとして、社内SNSも効果的です。

次に、社員同士の積極的な交友です。会社内に談話室又は、カフェなどを設け、仕事上の会話だけではなく、日常会話などもすることにより自然なコミュニケーションを図れます。また、会社内に憩いのスペースを作ることは、心に余裕を持たせることに繋がるでしょう。
社内行事は、普段仕事上だけの関係の人とも楽しみながらコミュニケーションを図れる絶好の機会です。
オフィスデザインに関しては、他部署に気軽に行けるようなオープンスペースと個人スペースのバランスの見直しなどを行うことが大切です。見直しを行うことで、風通しの良い環境で作業効率アップも期待できるでしょう。

クロスコミュニケーションを行ってセクショナリズムを改善・予防する

当事者は意外とセクショナリズムに陥ってしまっているとは気づきにくいものです。そのため、普段からクロスコミュニケーション(部署を跨いだコミュニケーション)を意識し、こまめな制度の見直しを行うことが、予防、改善の糸口に繋がるでしょう。

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