送り出す勇気・迎え入れる準備

たかほー!
プロ野球では、勝利すると球団のマスコットキャラクターとともに「ほー!」と叫んでファンが喜びを表現するのです!
さて、日本のプロ野球界、現役時代に“出戻り移籍”した選手って意外と少ないと感じます。
やっぱり古巣の方が良かったって思うこと、ないのでしょうか?(笑)
日本人メジャーリーガーや、FA権を行使して他球団での挑戦を選択した選手たち。
このような選手たちが過去所属球団への“出戻り”を選択することが少ない理由の1つに、球団側の立ち振る舞いが影響していると、私は思うのです。
簡単に言うと、「戻ってきたいと思えるか」ということ。
何年もプレーしてきた球団。当たり前ですが、選手には思い入れがあるはず。
その一方で、「新たなチャレンジ」「評価額」「地元愛」「プレー環境」も考慮して移籍先を探すわけですね。。。
そんな数少ない出戻り選手ですが、ある共通点が!
それは「活躍する」ということです。
もともと、その球団でプレーしていたことで培われたカルチャーフィットや、より一層の責任感を持ってプレーするマインドから、選手としても「やってやる!」という強い気持ちが、画面越しに応援していても伝わってきます。
では、どうすれば“出戻り”で選手を獲得することができるのでしょうか。
私はやはりこれに尽きると思います。
“誠意をもって送り出すこと”
これが「戻ってきたいと思えるか」に直結する球団ができる最初のアクションだと。
最近ではビジネスシーンでも過去に在籍していた社員を再雇用する「アルムナイ採用」が注目されています。
優秀な社員が出て行ってしまうのは、心苦しいですし、可能であれば留まってほしいと思うのは当然でしょう。
ただ、そんな時こそ、まずは社員のキャリアを第一に考えたコミュニケーションが取れるか、そして、その挑戦を理解し、背中を押したうえで、自社に何が足りなかったのかを振り返り、常に環境をアップデートしていく必要があるのです。
巣立っていく社員が成長を続けるように、会社も日々成長を続けるのです。
過去の社員が残してくれた財産を活かし、より良い組織を創り上げていく努力が、
“自信を持って迎え入れること”
に繋がってくると思います。
OB社員が、「またあの会社で働きたい!」と思える会社になること、あり続けること、これは会社の価値を爆発的に向上させ、採用力の強化にも影響します。
もちろん、出戻り社員だけではありません。
中途採用で入社する社員にも、新卒で入社する社員にも、迎え入れるための準備が整っていることで、その会社の魅力向上に繋がります。
ホークス球団でいえば、和田毅選手。
メジャーリーグに挑戦後、日本に帰国し迷わずホークスに再入団、150勝投手として、先発サウスポー陣を引っ張ってくれています。
まずはこれを読んで、ふと思い浮かぶ“あの社員”に明日にでも声をかけてみては、いかがでしょうか!
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