エグゼクティブサーチとは?目的・特徴をヘッドハンティング会社が解説
プロフェッショナルバンクでは、経営者・エグゼクティブのヘッドハンティングサービスを提供していますが、“エグゼクティブサーチ”と何が違うのか?を聞かれることがあります。このコラムではエグゼクティブサーチの特徴や費用、ヘッドハンティングとの違いなどを解説していきます。
目次
エグゼクティブサーチとは?
エグゼクティブサーチは、欧米を中心に企業が高度なスキルと経験を要求されるCEO、CFO、CTOなどの経営層や上級管理職のエグゼクティブポジションを採用する際に利用される専門的なサービスです。
プロフェッショナルバンクの経営人材向けのヘッドハンティングサービスもエグゼクティブサーチの一環と言えます。
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通常、エグゼクティブサーチは、一般の人材紹介や求人広告による手法ではなく、ネットワーキング、データベース検索、スクリーニングなどの手法を組み合わせて行われます。これらの手法を組み合わせることで、エグゼクティブサーチは企業が重要なポジションを効果的に埋めるための重要なサービスとなっています。
5大エグゼクティブサーチファーム
従来、欧米においてエグゼクティブサーチは企業の有効な人材獲得手段として活用されてきました。ここでは世界的に有名とされる5つのエグゼクティブサーチファームをご紹介します。
Spencer Stuart
約300万人ものリーダー候補となる、さまざまな業界や事業領域で活躍するトップ・エグゼクティブとのネットワークを築いています。世界中で多様な業界や専門分野で高度なサービスを提供しているエグゼクティブサーチファームです。
Heidrick & Struggles
グローバルに展開し、特にC-suite(※)ポジションの採用に強みを持つファームです。
※C-suiteとは
CSuiteの”C”は英語の”Chief”の略で、つまり責任者を指します。また、”Suite”は一式やセットを意味となりますので、要するに、企業の経営を担う幹部クラスの様々な役職(Chief)を総称しています。
Korn Ferry
グローバルな組織を支援するコンサルティング会社です。リーダーシップおよび人材コンサルティングの分野で世界的に知られる企業で、エグゼクティブサーチも行っています。
Egon Zehnder
経営者・経営陣に特化した人・組織領域の課題解決を支援するコンサルティングファームで、世界中で幅広い産業や地域においてエグゼクティブサーチサービスを提供しています。
Russell Reynolds Associates
グローバルなエグゼクティブサーチファームであり、特にデジタル技術やイノベーション分野でのコンサルテーションや採用に強みを持っています。
日本におけるエグゼクティブサーチファームの現状
日本国内でも、当社を含む多くのエグゼクティブサーチファームが活動しています。これらの企業は、大手のグローバルなファームや、日本国内でのみ活動しているファームなど、さまざまな形態があります。日本のエグゼクティブサーチファームは、主に上場企業や大手企業を中心に、重要なポジションの採用支援を行っています。
エグゼクティブサーチの種類
エグゼクティブサーチには、主にリテイナー型とコンティンジェンシー型の2つの種類があります。それぞれの特徴を以下の表に示します。
エグゼクティブサーチの種類と特徴
特徴 | リテイナー型 | コンティンジェンシー型 |
費用形態 | クライアントからリテイナー料を事前に受け取る | 成功報酬型契約で手数料が成功時に支払われる |
契約及び活動の性質 | 専任の契約で活動を契約先にコミットする | 複数のクライアントと契約を結び並行して活動する |
サーチプロセスの焦点 | クライアント企業の採用ニーズに専念 | 候補者のプールを広範に探し求める |
提供される保証 | 候補者を見つけ出すことを保証する | 成功した場合にのみ手数料が支払われる |
クライアントとの関係性 | 密接なパートナーシップを築く | 一時的な契約関係を持つ |
候補者の選定プロセス | 綿密なスクリーニングプロセスを行う | より広範な候補者のプールから選定する |
リテイナー型のエグゼクティブサーチファームは、クライアントとの継続的なパートナーシップを築き、採用プロセス全体に専念します。一方、コンティンジェンシー型のファームは、複数のクライアントと契約を結び、広範な候補者のプールから適切な候補者を見つけ出すことに重点を置いています。どちらのタイプのエグゼクティブサーチファームも、クライアント企業のニーズに応じて選択され、重要なポジションの採用に貢献しています。
エグゼクティブサーチの特徴
エグゼクティブサーチの強みは、専門的なアプローチと綿密な面談プロセスにあります。エグゼクティブサーチファームは、幅広い業界や専門分野においてネットワークを活用し、クライアント企業のニーズに適した候補者を見つけ出すために、独自のリサーチやスクリーニングを行います。
また、候補者との面談プロセスでは、候補者のスキルや経験、リーダーシップの能力などを詳細に評価し、クライアント企業に最適な人材を提供します。このような綿密な面談プロセスにより、エグゼクティブサーチは、高度なポジションを埋める際に信頼性の高いサービスを提供し、クライアント企業の採用成功に貢献することができます。
エグゼクティブサーチとヘッドハンティングとの違い
欧米においてヘッドハンティングという言葉はあまり聞かれません。つまり、ヘッドハンティングはエグゼクティブサーチと同義のサービスとして、日本で独自に浸透した言葉になります。昨今、日本においては、一般的な人材紹介会社がダイレクトリクルーティングサイトを介して候補者をスカウトする場合をヘッドハンティングと呼ぶことも増えてきました。
また、エグゼクティブサーチは、企業が特定の経営層やエグゼクティブポジションなど、高度なスキルと経験を要求されるポジションを埋めるために利用される手法です。一方、ヘッドハンティングはより広範囲で即戦力となる優秀層を非転職活動者からも探し出す手法と区分できるでしょう。
エグゼクティブサーチとヘッドハンティングのターゲット層
経営者 | 上級管理職 | 管理職 | 非管理職 技術・専門職 | |
エグゼクティブサーチ | ● | ● | ▲ | – |
ヘッドハンティング | ● | ● | ● | ● |
エグゼクティブサーチの費用
エグゼクティブサーチの費用は、先述の種類と同様にリテイナー型とコンティンジェンシー型の2つのタイプに分けることができます。
特徴 | リテイナー型 | コンティンジェンシー型 |
費用の支払い形式 | クライアントから事前にリテイナー料を受け取る | 成功報酬型契約で成功時に手数料を支払われる |
費用の額 | 高額で、リテイナー料が基本的な費用となる | 成功した場合にのみ手数料が発生する |
リテイナー型では、クライアント企業は事前にリテイナー料を支払い、専任での契約を結びます。一方、コンティンジェンシー型では、成功報酬型の契約が一般的であり、クライアント企業は成功した場合に手数料を支払います。
エグゼクティブサーチの費用は、通常、採用される候補者の給与額や採用難易度などのいくつかの要素に基づいて計算されます。リテイナー型の場合、手数料はリテイナー料として事前に定額が支払われます。一方、コンティンジェンシー型の場合、手数料は成功報酬として、採用された候補者の給与額に料率が掛け合わされて算出されます。
一般的な費用の目安は、リテイナー型は候補者の年収同等またはそれに近く、高額となることが多いようです。コンティンジェンシー型の場合は、採用された候補者の年収×30~50%の金額が一般的な水準になっています。
いずれにしてもエグゼクティブサーチの費用は高額である場合がありますが、適切な経営者、エグゼクティブの候補者を見つけ出し、企業の成長や成功に貢献することを考えれば、その価値は高いとされています。
日本でも普及するエグゼクティブサーチ
これまでエグゼクティブサーチの特徴や費用について紹介してきました。エグゼクティブサーチは、高度なスキルと経験を要求される経営者や上級管理職ポジションの採用に特化したサービスです。欧米では古くから有効な人材獲得手段として認知されていましたが、日本国内でもたくさんのエグゼクティブサーチファームが活動することで、活用する企業が増えています。プロフェッショナルバンクもエグゼクティブサーチ会社のひとつですが、次からは簡単に当社のエグゼクティブサーチについてご紹介していきます。
プロフェッショナルバンクのエグゼクティブサーチ
プロフェッショナルバンクにおける経営者やエグゼクティブ層の採用支援は、”ヘッドハンティングサービス”として提供しています。ただ、経営者やエグゼクティブに特化した専門チームが対応しており、企業の「特定の上級管理職やエグゼクティブポジションなど、高度なスキルと経験を要求されるポジションを埋めたい」 というニーズに応えるためのサービスであることから、エグゼクティブサーチを実施するものでもあります。
当社エグゼクティブサーチの対象ポジション
幅広い業界・テーマの人材を専任のヘッドハンターが紹介
当社には100名を超えるヘッドハンターやリサーチャーが在籍し、それぞれ専門とする業界を担当し深い専門知識と採用ノウハウを持っています。
各業界の経営者やエグゼクティブを移籍成功に導くためには、タイミング、機密性、条件交渉力等の様々な要素が必要となります。そのすべてにおいて、当社では20年以上にわたる豊富な実績やネットワークを活かすことで、通常の人材紹介における採用成功率の7~8倍程度と高い成果を生み出すことに成功しています。
リサーチ専属部隊による優れた人材提案
当社は、リサーチに特化した専属部隊を擁しており、優秀な人材をクライアント企業に提案しています。我々の専属チームは、厳格な採用基準に基づいて選ばれたエキスパートで構成されており、あらゆる業界や分野における高度なリサーチスキルを有しています。著名な経営者やエグゼクティブでなくとも、クライアントのニーズに最適な候補者を見つけ出すことが可能です。
指名型とサーチ型のサービス
プロフェッショナルバンクでは、指名型とサーチ型のサービスを提供しています。
指名型
指名型とは、クライアントが獲得を目指す特定の人物に対して、企業への転籍を促進するアプローチ方法です。経営者や他エグゼクティブの場合は名の知れた候補者が多く存在しています。自社に招聘したい候補者が明確な場合に有効です。
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サーチ型
サーチ型は、クライアントの求める人材を市場から探し出し(サーチ)、口説いて(ハンティング)、クライアント企業への転籍を促進する手法です。
具体的なエグゼクティブ候補が思い当たらない場合でも、該当ポジションに必要な能力や経験、自社の経営方針やカルチャーにフィットする候補者を専任のリサーチャーがピックアップしてアプローチしていく手法です。
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経営者・エグゼクティブの採用なら
プロフェッショナルバンクでは、専任のヘッドハンターとリサーチャーがクライアントの希望するエグゼクティブ人材をご紹介しています。ご指名でのスカウトはもちろん、候補者となるエグゼクティブをクライアントと一緒に検討し、我々が探し出して転職を促すことも可能です。「特定の上級管理職やエグゼクティブポジションなど、高度なスキルと経験を要求されるポジションを埋めたい」 というニーズがあればぜひ、お問い合わせください。
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