採用難時代~AIはヘッドハンティングの切り札になるか?

採用難時代~AIはヘッドハンティングの切り札になるか?

今をときめく企業で華々しい活躍をしているビジネスマンのもとに、あるとき見知らぬ番号から1本の電話がかかってくる。「ヘッドハンティング会社の者ですが……」と、ライバル企業の経営者のポストを打診され——「ヘッドハンティング」という言葉にそんなイメージを抱いているのなら、その認識は少々時代遅れかもしれません。確かに10年前はそうした打診が多かったのは事実ですし、今もなくなったわけではありません。しかし昨今では、ヘッドハンティング業界のターゲットは一握りのトッププレイヤーからミドルレイヤーへと裾野を広げ、様相は激変しているのです。

バブル期以来の売り手市場。ヘッドハンティングの需要も高まりを見せる

冒頭に挙げたようなヘッドハンティング業界の変化は、企業で深刻な人材不足が顕在化しつつある証でもあります。マネジメントをするに足る能力を持つ人材が空白となる世代であったり、新規事業や海外進出を控えてスペシャリストが必要とされたりといった要因で、外部に人材を求める動きが一般的になりました。しかし転職市場は空前の売り手市場であり、その勢いはバブル期以来とも形容されるほど。なかなか求めている人材を採用できなかったり、そもそもどういった人材が必要なのかを想像できなかったりする企業が増え、ヘッドハンティングが注目されています。

AIの台頭で変わりつつある転職市場

そんなヘッドハンティング業界において最近注目を集めているテーマといえば、やはりAIの活用でしょう。海外ほどHRテクノロジーの活用が進んでいない日本ですが、就職・転職市場では大手企業や大手サービスを中心にAI導入に積極的であり、話題となっています。人に任せるよりもブレがなく確実であるという声も少なくありません。

ヘッドハンティング業界でも、AIを導入することで人材サーチは格段に容易になりました。特にIT・Webエンジニアという職種に関しては、インターネット上の情報を自動的にクローリングし、ヘッドハンティングを行うサービスが登場しています。人手で人材サーチを行うよりも圧倒的にスピーディーかつ大量の情報をさばけるAIは、サーチとスキルマッチングにおいては今後、さらに活用が進められていくでしょう。

ただ、日本国内では自分の職歴やスキルセットをインターネットなどで公開する動きは少しずつ進んでいるものの、まだ一般的ではありません。そもそも所属企業が、囲い込みという観点から情報を出すことを良しとしない風潮もまだまだ多く見受けられます。ヘッドハンターが日々アプローチを行うなかで“ヘッドハンター自身が人と人との向き合いの中で独自に創り出される”データベースの価値は当分、色褪せることはないでしょう。

AIはヘッドハンターに取って代わる存在になりうるか?

今後、転職市場においてAI活用が活発になりそうなのは、スキルや志向性が可視化しやすい若年層です。また、スキルセットが比較的明確なIT・web業界でも、AIを活用したヘッドハンティング、および転職市場は主流になっていくと考えられます。

ただ、それでもAIが本質的にヘッドハンターにとって代わる可能性は少ないでしょう。決定的な理由は俗に“口説き”と言われるコンサルティング領域です。能力のある人には、複数のエージェントから声がかかることも珍しくない時代です。企業も有能な人材ほど手放したがりませんから、引き止めにも力を尽くします。

その人にとってヘッドハンティングの話に乗ることがどういった意味を持つのか、キャリアや生きがいにおいてどう役立つのかは、何度も面談を繰り返して一人ひとりの人生観や仕事観に細やかに向き合える「ヒト」でしかなし得ないことです。当然ながら、ヘッドハンターにそれなりの能力(個々の人生の価値観を俯瞰する視座や個々の人生に寄り添うことができる人間力)がそなわっていることが前提とされる話ではありますが……。

AIが自社にぴったりの人材を発掘し、その人の心をくすぐるような打診をしてくれる——そうした未来はなかなか魅力的ですが、少なくとも2018年の段階ではまだまだSF小説の世界での絵空事。むしろ熟練の“口説き”にAIによる人材サーチ力が加わったことで、よりヘッドハンターのスキルは向上していると言っても過言ではないはずです。

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