計画された偶然?

一見、矛盾した言葉の組み合わせだと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
正しくは『計画的偶発性理論』なのですが、これは30年程前にある心理学者によって提唱されたキャリアに関する行動理論のひとつです。
この理論は具体的に
・個人のキャリアの8割は偶然の出来事が影響する
・その偶然の出来事は自分の行動や努力でキャリア形成に繋がる
・意図的に行動することでチャンスが増える
という主旨から成り立っています。
8割も影響が・・・!?じゃあ偶然に身を任せるべき?と初めて耳にしたときは思ってしまったのですが、そうではありません。
偶然が起きるのを待っているだけではなく、「キャリアを充実させるには、チャンスを引き寄せるための努力をすべき」だと言うのです。
チャンスを引き寄せ味方につけるスキルとは
1.好奇心:新しい学習機会を模索すること
2.持続性:失敗に負けず努力し続けること
3.楽観性:新しいチャンスは必ず実現すると前向きに捉えること
4.柔軟性:状況や時代に合わせて考えを変えていくこと
5.冒険心:結果が見えずとも挑戦してみること
皆様はいかがでしょうか。
私自身を振り返ってみると、仕事において好奇心と柔軟性は常々意識しているつもりなのですが、ついつい失敗を恐れてしまったり楽観的になれない場面も多々あり、行き詰まったときにふと立ち止まって考えると何かが著しく足りていなかったということがあります。
変化が激しいこの時代だからこそ、好奇心を持って一歩踏み出すこと、こだわりを捨てて考えてみること、失敗を恐れずチャレンジすること等々、年齢を重ねても大事にしたいものです。
皆様がキャリアの選択において立ち止まったとき、少しでもお役に立てれば幸いです。