ヘッドハンターの独り言

不確実性下の意思決定

不確実性下の意思決定

私がこの原稿を書いているのが、3月の半ば。
多くの企業において年度末の時期でもあり、街を歩く際やブラウジングを行う際、消費者心理を促されるプロモーションを多く目にします。

昨今はゼロ・エミッションに向けた日本独自のエコアクション21政策をはじめ、組織(企業)全体が社会的使命として環境マネジメントシステムに取り組んでおり、従来の「リデュース・リユース・リサイクル」といった3Rに加えて、消費者においても「リフューズ」マインドを持った行動が肝要であると強く感じます。

そうした背景を踏まえて、私自身も心動かされるプロモーションに触れた際には、出来る限り経済性計算を行った上で投資の可否を検討するようにしています。
…小難しく書いていますが、要は「衝動買い」しないよう自制していると言う事です。

一般的に、投資計算を行う上では投資額に対する回収期間を設定し、その期間が満足し得る際は投資を選択する、が最も簡便な計算方法かと思いますが、上記の方法では期間設定が曖昧になる欠点があるため、この機会に投資の時間的価値を考慮した計算方法について考えてみました。

「仮に投資額に金利を支払う際、年率何%までなら最終的な現在価値が正となるか」
一例として、大人気のロボット掃除機で計算をしてみると、
・購入価格:54,000円 ※価格比較サイト上位機種より※
・削減時間:毎週30分、年間1560分、10年間使用
・機会費用(≒時給):2,000円と換算
結果:52,000円(2,000円×1560/60)

結論、今回の計算においてロボット掃除機は初期投資の54,000円を年率96%!の借入でまかなう価値のある大変満足度の高い投資である事が計算できると思います。
※なお、今回は廃棄コストや故障リスク、更に将来価値を算出する上で重要な他資産の運用率は考慮しておりません。あくまで軽い読み物としてお読みいただければ幸いです。

いかがでしたでしょうか。
今回はロボット掃除機の購入を通じて時間的価値の計算を行ってみましたが、我々がご提供する「ヘッドハンティング」も意思決定における合理性が非常に大切であると考えております。
対峙させて頂く皆様に適用可能な「法則・原則」をなるべくシンプルな形で発見し、ご提案させて頂きたいと思います。

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