「ゆるストイック」の視点を取り入れてみませんか?

最近、「ゆるストイック※」という言葉を知りました。
令和に活躍するスターたち──大谷 翔平選手、井上 尚弥選手、藤井 聡太名人──は、栄光をつかみながらも慢心せず、努力を続ける姿勢に私自身、深い感銘を受けています。彼らに共通する点は「隠れて努力できる人」であること。そして、ストイックさを保ちながらも、自分を追い詰めすぎない“しなやかな努力”の姿勢だと著者は語っています。
※参考:佐藤航陽 「ゆるストイック ── ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考」ダイヤモンド社 2025年2月18日
私自身、これまで多くの方とキャリアについてお話ししてきましたが、多くの方々にとって、キャリアの悩みはとても多様です。
例えば「出世を目指して全力で仕事に打ち込みたい」という時期もあれば、「家族との時間を大切にしたい」という時期もある。あるいは「もう少し自分の趣味や自由な時間を優先したい」と感じることもあるでしょう。
その中で、どのタイミングで何を優先するかは、まさに十人十色。迷いや葛藤は、優先順位が変わる時期にこそ起こりがちです。
そんなときに役立つのが「ゆるストイック」の視点です。
ゆるさ:完璧を目指さず、少し肩の力を抜く。
ストイックさ:自分の価値観や目標を見失わず、コツコツと前進する。
この絶妙なバランスを意識するだけで、「もっと頑張らなきゃ」という焦りや「このままでいいのかな?」という不安が、少しずつ整理されていきます。
例えば、私のようなヘッドハンターとの面談もそのひとつだと思います。
自分だけでキャリアを見つめなおすことだけではなく、第三者とフラットに話をすることで、「転職すべきかどうか」ではなく、「今、どんなフェーズにいるのか?」「これからどんな道があるのか?」、これらを一緒に整理するだけでも、肩の力がふっと抜け、新しい視点が生まれることがあります。
転職の是非を問うのではなく、価値観や優先順位を整理する。そのプロセスを、ぜひ一緒に進めていきましょう。