ヘッドハンターの独り言

前向きな転職、後ろ向きな転職

前向きな転職、後ろ向きな転職

現職の環境に馴染めず転職を決意。上司に相談をした際、このように言われたことはありませんか?

「やりたいことがあっての転職なら応援するが、そんな後ろ向きな転職はダメだ。」

引き止めの常套句としてはやや時代錯誤な感がありますが、同じ言葉を聞いた、または伝えた経験があるという方は意外に多いのではないでしょうか。

このビジネスで多くの転職支援をしていて思うのですが、そもそも前向きな転職、後ろ向きな転職とは何でしょう。
以下は後ろ向きな退職理由を前向き(ポジティブ)に言い換えている例です。

  • 今の仕事に飽きてきた(後ろ向き) → 新しい分野にチャレンジしたい
  • 職場の人間関係に馴染めない → より自分を活かせる環境に身をおきたい
  • 給与が安い → 評価基準がしっかりした会社でチャレンジしたい

同じ状況であっても、表現の仕方次第で印象は大きく変わります。また時代の変化とともに採用側の退職理由の受け取り方が変わってきていると感じます。

昔であれば嫌がられた人間関係、残業過多、給与が安いなども、退職理由がはっきりしているため、採用側の優位が見出しやすいことから歓迎する会社も増えてきました。

人生の大部分を占める労働時間をより楽しくすることは、決して後ろ向きなことではありません。『疲弊しきる前にまずは一歩踏み出してみる』それもまた前向きな選択といえるのではないでしょうか。

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