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効果的なスカウトメール 3つの書き方を押さえて優秀な人材の心を惹きつける!NG例も紹介

効果的なスカウトメール 3つの書き方を押さえて優秀な人材の心を惹きつける!NG例も紹介

空前の売り手市場である現在、スカウトメールは採用したい人材に直接アプローチできる効果的な手段です。しかし、優秀な人材は何通もスカウトメールを受け取っているため、候補者を惹きつけるためには他のメールと差別化するための”書き方”が非常に重要となります。

今回は、優秀な人材を惹きつけるためのスカウトメールの書き方について解説していきます。

スカウトメールは優秀な人材を集めるための重要な第一歩

現在、日本の転職市場は空前の売り手市場。採用手法も求職者から応募を待つ方法から企業側からスカウトする攻めの手法にシフトしつつあります。求人サイトや人材紹介サービスなどでも、ただ応募を待つだけではなく、スカウトメールを送って企業側からアプローチしていく流れが一般化しています。
スカウトメールは、企業から欲しい人材に直接アプローチできる有効な手段のひとつ。スカウトメールを上手く利用すれば、有能な人材を直接引き抜けたり、優秀な人材からなる採用母集団を形成して採用に臨んだりできます。ただし、書き方次第では、逆効果になってしまうこともあるため注意が必要です。

効果的なスカウトメールの書き方の3つのポイント

効果が上がるスカウトメールには基本の”書き方”があります。以下3つのポイントを押さえましょう。

(1)相手に特別感を感じてもらうようにする
最も重要なのが「自分は選ばれた」と採用候補者に思ってもらう書き方を意識することです。このように思ってもらうには、相手のプロフィールをしっかりと検討した上でオファーを出したことがわかる文面を盛り込みます。例えば、相手の企業名、職歴やスキルなどを記載したうえで、それがどのように自社に活かせるのか書いていきます。

また、件名にそれを盛り込むことも重要です。件名は一番最初に目を通す箇所。ここで興味を惹きつけられなければ開封されない可能性があります。件名には、相手の固有のスキルや経験などを書くと効果的です。例えば、プロフィールに「5年以上の開発経験」とあれば、「○○様の5年以上の開発経験をぜひ弊社で~」等と記載すればよいでしょう。

(2)相手本位の文面のスカウトメールを送る
スカウトメールは自社の宣伝ともいえますが、あくまでもスカウトする相手が主役です。相手の記載しているプロフィールを踏まえて、相手がなぜ自社にふさわしいのかを書いていくことが重要です。相手のスキルや経験が自社でどのように活かせるのか、どのようなやりがいがあるのかという点を意識して書いていけば、自ずと文面は相手本位になっていきます。

このように相手本位で書いていくことで、相手に「ちゃんと自分のプロフィールを読んでスカウトされているのだな」と納得してもらえます。

(3)応募に際しての不安を解消する
例えば、求職者が未経験の職種でスカウトする場合、研修・フォロー体制が整っていること、スキルなどが確実に身につくことなどを記載します。想定される質問に先回りして回答するように、不安を解消できる文言を入れていきましょう。また、経験者に対しては、経験やスキルが活かせる環境が整っていることもアピールします。

この3点を注意したうえで、自社の強みを活かせる文面を考えていきましょう。

こんなスカウトメールは逆効果!NG例を3つ紹介

逆に、以下のようなスカウトメールには注意してください。これらに該当すると、返信率はガクッと下がってしまいます。

(1)一斉送信したメールだとすぐにわかるもの
スカウトメールにはテンプレートがありますが、テンプレートの使い回しはNGです。優秀な人材は何通もスカウトメールを受け取っているため、テンプレートかどうかはすぐにわかります。当然のことながら「大量採用」「急募」などのワードがあると相手に熱意は伝わりません。

(2)相手の希望条件に合わないもの
相手の希望条件に合っていないにも関わらず、メールを送信する場合はそれ相応の理由を記載する必要があります。何の配慮もなく送信すると、応募につながらないばかりか、相手の心象が悪くなるだけです。

(3)送信された理由が不明なもの
役職も待遇も仕事の内容も示されていないような文面はスルーされます。相手が自分の何に魅力を感じてスカウトメ―ルを送ってきたのか、わかりにくい文面にはしないようにしましょう。詳細はできるだけ記載しておいたほうが、応募者がメリットを感じやすくなります。

以上に注意してスカウトメールを書いていきます。
文章の構成としては、以下のようにするとよいでしょう。

*会社の概要・事業内容
事業内容を簡潔に記しますが、あくまでも主役は相手。自社の素晴らしさは後からでもアピールできますし、長くなりすぎると逆効果です。

*募集内容とスカウトの理由
相手のプロフィールを踏まえて、スカウトした理由と今回募集する職種や社内の背景を記載します。

*求職者に対する評価
相手のプロフィールを踏まえて評価しているスキルや経験などを記載します。

*職種と条件の詳細
募集職種の詳細を記載します。ここでは条件や待遇などもある程度記載しておくとよいでしょう。

スカウトメールは採用候補者へのラブレター

名エッセイストの沢木耕太郎さんは「すべてのルポルタージュはラブレターである」という言葉を残していますが、スカウトメールも同じです。スカウトメールは採用候補者に向けたラブレターであると考えれば、相手に熱意のこもった文章を送る必要性が理解できると思います。まだ出会っていない人に送るラブレターですから、細心の注意を払って作成しましょう。

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