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リテーナー型の人材紹介の特徴とは?成功する活用シーンも解説

リテーナー型の人材紹介の特徴とは?成功する活用シーンも解説

採用手法も多種多様な時代になってきましたが、人材紹介にはリテーナー型と呼ばれるサービスがあるのをご存じでしょうか?このリテーナー型の人材紹介とは、企業が人材確保のために、専門のヘッドハンティング会社と契約し、一定期間内に求める人材を探すサービスです。一般的に、サービス提供期間は半年から数年にわたる長期契約となることが多く、企業の戦略的な採用に用いられます。

今回は、リテーナー型人材紹介の特徴や成功しやすい活用シーンをご紹介します。

リテーナー型の人材紹介とは?

そもそも「リテーナー」という言葉が聞きなれませんが、英語で「retain(保持する)」という動詞から派生した言葉で、ビジネス用語としては「継続的な契約や支払いを伴うことで、あるサービスや人材の利用権を確保すること」を指します。

具体的には、ある期間中に必要な人材を継続的に提供するための契約や、ある特定の顧客から一定期間内に一定額以上の注文を受けることを保証する契約などが挙げられ、M&Aの仲介時にコンサルティング会社や弁護士に支払われる費用としても用いられる言葉です。

つまり、人材紹介サービスにおいても役務を提供するための契約金にあたるもので、当社のヘッドハンティング部門では、契約金をヘッドハンティングの原資となる着手金としてクライアントからいただくことにしています。

成功報酬型とリテーナー型の違い

リテーナー型と対比される料金体系が「成功報酬型」になるのですが、一般的な人材紹介会社の多くはこの成功報酬型により、紹介した人材が採用された際に年収×●%といった成功報酬フィーを企業から受け取っています。

企業側からすると、採用が成功した場合のみ費用が発生する仕組みですから、リスクは最小限といえるでしょう。ただし、人材紹介会社からすると、成功した際にしか報酬が受け取れないため、より成功しやすい企業へ採用支援が偏りがちであり、求人依頼からの成約率は低くなってしまいます。

一方でリテーナー型の人材紹介は、ある期間内に人材を探し続けるための契約金として採用成功以前に企業から費用を受け取ることになります。その契約金は採用の成否に関係なく受け取るものであり、原則として返金されることはありません。そのため、企業からすると採用が成功しなかった場合のリスクと捉えられるとも言えるでしょう。ただ、前もってお金を受けっとった人材紹介会社は、その依頼への活動をコミットする必要が出てきますので、クライアントに常駐して採用支援を行うようなもので、成功報酬型と比べるとおのずと成功率が高くなります。

フルリテーナーとセミリテーナー

リテーナー型にはさらに2つの料金体系があります。「フルリテーナー」と「セミリテーナー」です。フルリテーナーは、契約金だけが総費用なのに対して、「セミリテーナー」は、契約金と成功報酬の2段階で費用が発生します。2回もとられるなら「フルリテーナー」のほうがお得じゃないか!?と思われるかもしれませんが、セミリテーナーの場合は、フルリテーナーに比べて契約金が数段と低くなる傾向にあります。ちなみに 当社ヘッドハンティングは、2段階のセミリテーナー方式でサービスを提供しています。

プロフェッショナルバンクのセミリテーナー方式

ヘッドハンティング会社とは違うのか?

ここまでの内容を見ると、リテーナー型で人材紹介を行っている会社とヘッドハンティング会社とは何が違うのか?と思われた方もいるかと思います。これは、ほぼイコールといってもよいでしょう。

リテーナー型で人材紹介を行う会社の特徴は、先述の費用体系に加え、人の探し方が一般的な人材紹介会社と異なることです。契約金を受け取っているが故に、それらの会社は経験豊富なリサーチャーや多くの人脈を持つヘッドハンターを抱えています。このリサーチャーやヘッドハンターが転職市場には現れない人材をサーチして移籍を実現していくので、まさにこの動きがヘッドハンティングなのです。

実際にリテーナーを受け取って活動する人材紹介会社は、欧米ではエグゼクティブサーチファームと言われ、日本で言うヘッドハンティング会社にあたります。

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リテーナー型が適している採用のケース

次にリテーナー型の人材紹介が適している採用のケースをみていきましょう。
代表的な3つのケースをご紹介します。

採用難易度が高いケース

リテーナー型の人材紹介は、採用難易度の高い人材を効果的に採用するための手段として適しています。例えば、ニッチ分野の研究職や最新テクノロジーのエンジニアなど専門的なスキルや経験を持った人材や、同業他社の優秀な人材をスカウトしたい場合など、通常の人材紹介サービスでは採用が困難な場合に、リテーナー型の人材紹介を利用することで、求める人材を積極的に採用することができます。

経営者・執行役員などのエグゼクティブ

経営者や執行役員など、企業にとって重要な役割を担うエグゼクティブの採用には、ヘッドハンター側にも高いスキルや知識、経験が求められます。また、候補人材にコンタクトをとるには、人脈をたどったり、極秘性が求められたりします。リテーナー型の人材紹介は、こうしたエグゼクティブの採用に特に適しており、定期的な面談や評価を通じて、企業の要望に応じた人材を継続的に提供することができます。

秘密裏に採用を進めたいケース

現任の部長をリプレイスメントしたい場合や、新規事業の立ち上げ要員のために採用活動を秘密裏に進めたい場合、求人サイトやスカウトサイトで情報を公開することはもちろん、コンタクトした応募者から情報が漏洩しないように努める必要があります。リテーナー型の人材紹介を活用することで、ヘッドハンターを代理人として密かに候補者に接触し、守秘義務の約束を交わしたのちに企業と引き合わせをすることで、プロセスをより慎重にかつスムーズに進めることができます。

まとめ

リテーナー型の人材紹介は、契約金を支払い、一定期間内に転職市場以外からも人材を探して採用するサービスであり、言い換えるとヘッドハンティング会社でもあることをご紹介してきました。

リテーナー型に適するケースにおいて、自社のホームページ、リファラル、求人媒体や人材紹介会社、ダイレクトリクルーティングなどの一般的な中途採用手法では満足いく採用ができず、次の一手に悩まれている場合には、リテーナー型の人材紹介=ヘッドハンティングを検討されてはいかがでしょうか?

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