休むために、休みましょう

キャリアのお手伝いをさせていただく立場として、この話題でお話しするのはいかがなものか、と思いましたが、私たちは社会人である前に一人の人間ですので、まずは健康が第一です。ということで、皆さんは最近、脳を休ませた瞬間はありますか?
とある記事で「日本人はいまだに休むことへの抵抗が強い」という内容を目にしました。
一昔前に比べると、家族との旅行のため、子供の行事のため、体調不良のため、様々な理由で有給休暇をとることはできるようになったと思います。ただ、何もせずに休むための休みをとったことがありますでしょうか。
実際私も、社会人になってから有給休暇をとるといえば何か予定があるとき、社内で誰かが有休をとれば「どこか行くんですか~?」というような会話もよく耳にします。幼いころから習い事や部活で予定が詰まっていたことにも慣れていた私は、何もしない休日に罪悪感を覚えることまであったかもしれません。
ただ、直近少し体調を崩してしまい、休まざるを得なくなったときにふと「なーんにも考えないで1日過ごしてみよう」と思い立ち、予定も立てず時間も気にせず自分の思うままに過ごしてみたのです。
すると、「脳ってこんなに静かになることがあるんだ」と初めての感覚を味わいました。そしてこれが“休む”ということなのだと感じました。
日々、お仕事ではもちろん、家事や育児、旅行や友人との食事会、楽しい時間でも常に頭を動かして小さな判断を重ねながら過ごしていると、脳は常に走り続けていてマラソンをしているような状態です。それが当たり前だから大丈夫、と思っていても実はすごく大きな負荷をかけ続けていることになるので、気づいた時には体が思うように動かない…ということにもなりかねません。
今年も残すところあと半年。ぜひみなさんには無理やりにでも、脳を休ませる感覚を味わっていただきたいです。