「小さなことにくよくよしろよ」

最近、自宅の本棚を整理していた際に、昔読んだ本の一文が目に留まりました。
小さなことにくよくよしろよ
引用:見城 徹,藤田 晋.『憂鬱でなければ、仕事じゃない』.講談社.2011
「小さなことにくよくよするな」という言葉は、これまで親、友人、先生、上司などから一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?いつまでも気にせず次に切り替えようというポジティブなメッセージで、人生訓としてその通りだと思います。
一方で、私たちヘッドハンターは「小さなことにくよくよする」ことの重要性を日々実感しています。ヘッドハンティングは、優れた人材にお声掛けをし、クライアント企業へ移籍を促す仕事です。
一見シンプルに見えますが、「十人十色」という言葉が示す通り、一人ひとりの考え方や意向は異なります。そのため、細かな約束や、ちょっとした言動をキャッチアップすることが非常に重要です。この細やかな人情が基礎となり、結果として大きな信頼を築くことができます。ここを蔑ろにすると、物事は上手くいかず、信頼されない人間となってしまうのです。
転職意向のない方に対して、AIマッチングのような文面だけのお付き合いで移籍を促しても、その方の心を掴むことはできないでしょう。
我々がお声掛けをして移籍される方、そしてクライアント企業、双方がwin-winな関係になることが理想であり、そのためには、小さなことにくよくよする必要があるのです。
人と人とのつながりが大切なこの仕事において、義理人情に厚いヘッドハンターを目指して日々精進してまいります。