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【年代別】若手の中途採用を確実に成功させる3つの手段

【年代別】若手の中途採用を確実に成功させる3つの手段

現在は人手不足が深刻になっており、いかに多くの人材を獲得するか、さらに獲得した人材をいかに離職させないかが企業にとって重要な課題です。その一方で、入社3年以内に離職した人の割合は大卒でも約3割とかなり多く、若者の中途採用を成功させることも人手不足を解消する1つの方法と言えるでしょう。そこでこの記事では、企業が若手の中途採用を確実に成功させる手段について解説します。さらに、年代別の転職傾向や中途採用に失敗する会社の特徴についても考えます。

若手の中途採用3つの手段

若手の中途採用を成功させるためには、今の若者がいったいどのような求人に興味を持つかを知らなければなりません。給与面に重きを置く40代の中堅の採用とは異なり、20代から30代の若者は仕事にやりがいを求めていたり職場環境をより重視していたりするため、そのニーズに合わせた中途採用を行う必要があります。

まず行えるのがSNSの活用です。今やスマートフォンは無くてはならないアイテムになりつつあります。以前は求人情報といえば職業安定所や求人雑誌が主たる情報源でしたが、今ではスマートフォンを使っていつでもどこでも求人情報をチェックできます。しかも自分の求める条件でフィルターをかけることもできるため、せっかく求人情報を掲載していても見てもらえないこともあります。そこでSNSを上手に活用することが必要です。FacebookやTwitterなどを運営している企業は少なくありません。Facebookで友達になったり、Twitterをフォローしてもらえたりすれば求人情報を見てもらえる確率もかなり上がることでしょう。

中途採用を成功させる方法として、企業のホームページを若手向けにするというものがあります。求職者の多くは興味を持った企業の採用サイトを見てから入社を決めているので、企業の採用ページを若者向けに作りかえることで中途採用を成功させることが可能です。職場の雰囲気やキャリアアップの可能性などを具体的に記載することによって、より多くの若者の注意を引き付けられるでしょう。

また、近年注目を集めているのが「リファラル採用」です。「縁故採用」とも呼ばれますが、いわば友人や知人、親戚といったコネを使って中途採用を成功させるものです。縁故採用と聞くとあまりよいイメージがないかもしれませんが、実はリファラル採用では大幅なコスト削減が実現でき、社風に合った人材を見つけやすいというメリットがあります。

【年代別】若手の転職傾向

若手中途採用2
では企業として若者のニーズを的確に把握するために、年代別の若者の転職傾向を見ていきましょう。まず20代前半の若者の場合、転職は前向きな行動であるととらえています。つまり自分に合っていない仕事を辞めて、よりやりがいのある仕事、熱意を持てる仕事を求めているのです。転職しやすい、また転職経験が有利に働くと考えているのも20代前半の特徴です。20代前半の若者は新卒で入社した会社しか知らないため、転職によって自分の可能性を広げたいと考えていいます。こうした若手に対してはいかに楽しく仕事ができるか、前職とは違った新たな可能性を見出せるかをアピールするのが得策です。

一方で20代後半になると、さらに仕事に対してやりがいを求めるようになります。最初に勤務した会社に不満を持っている人も多いので、自社でやりがいのある仕事を見つけられることを納得させられれば、中途採用を成功させることができるでしょう。30代になると自分のステップアップのため、さらに待遇向上のために転職する人が増えていきます。このケースでは、前職と同じ業種の会社に転職する事が多いので、自社に入っていかにスキルアップできるかを知らせるとよいでしょう。さらに給与や福利厚生が充実していることもはっきり伝えるのがポイントです。

若手が避ける会社の特徴

中途採用に失敗しないためにも、若手が避けがちなポイントについても知っておく必要があります。まず仕事の内容が具体的にイメージできないケースです。転職を考えている若者は仕事の内容を慎重に精査しているので、仕事内容が明確でないと人材獲得は難しいでしょう。さらに雇用形態、試用期間、給与などについても明確な記載がなければなりません。加えて、各種手当はどのようなケースで支給されるのかといった疑問に答えていない企業は、避けられてしまうことを覚えておきましょう。

若手の身になって中途採用を考える

企業が若手の中途採用を成功させるための一番の秘訣は、「求職者側がどんな会社に入りたいと思っているか」を考えることです。SNSに対応しており、ホームページも魅力的で、業務内容もしっかり記載されている会社であれば、多くの若者が転職したいと思うことでしょう。年代別の転職傾向にも気を配るなら、より優秀な人材をより多く雇用できるかもしれません。転職する若者の身になって考えることで、中途採用を首尾よく成功させることができるのです。

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