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管理職不足の理由と、もたらす弊害

管理職不足の理由と、もたらす弊害

戦後に確立された終身雇用制度が、1990年代の経済不況によって崩壊し、近年では転職する人の数は年々増加しています。一方、管理職の人材不足に悩まされている企業は少なくありません。
今回は、管理職が不足している理由やこれに伴う弊害等ついて紹介していきます。

管理職が不足している理由とは

冒頭でも触れましたが、転職を希望する人の数は年々増えていています。
しかし転職市場の人材の質においては不足の問題もまだ多く、その中の一つが「優秀な管理職」の不足です。
ではなぜ優秀な管理職不足の問題が改善されないのでしょうか。
それには次のような理由が挙げられます。

1.転職市場に出てこない
管理職の場合、求人や応募は一般社員や従業員を募集するような通常の求人サイトで大々的に募集されることは多くありません。その結果、一般の転職市場には見えづらくなっています。

また、管理職が抜けることで会社の経営の状態を不安に思い、転職を考える従業員が現れたり、募集の条件を満たしていない人からの応募が増えたり、株価に影響を与えてしまう恐れもあります。
また、管理職が優秀であればあるほど、会社にとっては「抜けられると困る人材」のため、転職市場に出られないこともあります。
以上のリスクを考慮した結果、本人は転職する気はあっても会社などの周囲の引き留めにより、転職市場に出てこないケースも少なくありません。

2.転職希望者が少ない
二つ目の理由としては、そもそも管理職の転職希望者が少ないことです。
ミドル層は立場的に多忙を極めている方が多く転職活動の時間がとれないことに加え、
年齢的に家庭を持っている人も多く、リスクなどを考えて転職に消極的な方も少なくない溜めです。

管理職を採用するメリットは

募集の難しい管理職ですが、優秀な管理職の採用は、企業にとって多くのメリットがあります。
まず、自社内では育成できない高度な即戦力が期待できるので、これまでになかった知識やノウハウを取り込むことができます。
その人が持っている新たな人脈を活用できる可能性もあります。

また、管理職本来の業務が正しく機能することで、組織や事業の変革も実行しやすくなり、さらには若手の育成も十分に行うことができるので、最終的には企業の利益にもつながります。

管理職不足による弊害

管理職の本来の業務は、経営や組織の管理です。
その能力には組織内のより良い環境づくりや人材の育成を行い、目標を達成するために部下を正しく導いていくことが求められます。
管理職の不足が与える影響として考えられるのは、労働負荷の増大と育成環境の悪化です。

1.企業の発展や成長への影響
質の良い人材の不足から、能力や意欲が高く、重要な仕事を任せられる人が少なくなってきているため、管理職が現場に立ち、プレイヤーとしての役割を同時に担っている企業も少なくありません。

そうなると、「業務の企画、遂行、改善」、「経営理念、ルールの浸透」、「部下の育成」などの管理職としての本来の役割が果たせなくなり、組織や事業の変革も難しくなってしまいます。
また、請け負う業務が増え、管理職が管理職としてきちんと機能できなくなると、企業の発展や成長の機会を減らすことになり、業績にも影響を与えます。

2.後継者が育ちにくい
企業の発展、成長には、人材の育成が必要不可欠。管理職は組織のチームリーダーとして、組織の人員をマネジメントする重要な役割も担っています。
部下を評価し、適切な指導でモチベーションを上げることで、企業にとって強い戦力となる人材を育てることが求められます。しかし、管理職不足ではこのマネジメント業務まで手が回らないケースが増えてしまう可能性が高まってしまいます。
その結果、後継者がうまく育成されず、企業にとって悪循環が生まれる原因にもなります。

管理職の募集方法を見直そう

転職支援サービズなど求職者を待つという方法では、能力の高い優れた人材を確保することが難しいのが現状です。したがって、企業に利益をもたらす優秀な管理職を採用する為には、攻めの採用手法ヘッドハンティングが有効な人材獲得手段となります。

ヘッドハンティングでは、転職市場に出てこない人材もターゲットとなる為、優秀な管理職に出会える確率が高まります。
求める人材の確保にお困りの際には、採用手法の一つとしてとしてヘッドハンティングを検討みてはいかがでしょうか。

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