【2025年最新】コンサル転職に英語力は必須?未経験者も実務で活躍できる英語レベルを解説!

「英語がマスト」というイメージが先行するコンサル業界ですが、実態はどうなのでしょうか?20年にわたりコンサルティングファームへの転職支援を行ってきたプロフェッショナルバンクが考える「未経験からコンサル」転職について、本記事では英語力の重要度や求められるレベルについて解説していきます。
目次
コンサルに英語力は必要?
コンサル業界への転職を考えている際、「英語力はどれほど重要なのか?」と気になる方は多いでしょう。特に外資系コンサルファームやグローバル案件に関わる場合、英語力がどの程度求められるかは転職準備の重要なポイントです。
結論:必要なファームが多い
まず結論からお伝えすると、コンサル業界では英語力が「必要」とされるファームが多いです。ただし、すべてのコンサルファームで英語力が必須というわけではありません。
外資系コンサルファームの場合、海外クライアントとのやり取りや英語での資料作成が日常的に発生します。そのため、英語力は必須条件であることがほとんどです。一方で、日系コンサルファームの場合、国内のクライアントを中心に活動しているケースが多く、英語力が不問とされる求人も存在します。
「必要」と言われる英語力のレベルはファームによって異なります。例えば、外資系ファームではTOEIC800点以上やTOEFLの高スコアが求められることが多い一方で、日系ファームでは基本的な読み書きができれば十分な場合もあります。
このように、英語力の必要性は転職先のファームやポジションによって大きく変わるため、具体的な条件をしっかり確認することが重要です。
また、英語力が不安という理由でコンサルへの転職を諦める必要はありません。ファームによっては「入社後に英語力を磨く意欲」が評価される場合もありますし、未経験でもポテンシャルを重視して採用されるケースもあります。
求められる英語力とTOEIC・TOEFLスコア
特に外資系コンサルファームでは、英語でのコミュニケーション能力が採用基準の一つとして挙げられることが多く、具体的なTOEICやTOEFLのスコアが求められる場合もあります。一方で、日系コンサルファームでは企業や案件によって英語力の必要性が異なります。この章では、外資系と日系それぞれの英語力の要求について詳しく解説します。
外資系コンサルファーム:英語はマスト
外資系コンサルファームでは、英語力はほぼ必須条件と言ってよいでしょう。グローバルクライアントとのやり取りや海外拠点との連携が日常的に発生するため、入社段階で高いレベルが求められます。
英語でのプレゼンテーション、メールでのコミュニケーション、海外資料の読解や作成等の業務があり、TOEICのスコアで言えば800点以上、TOEFLでは100点以上が目安とされることが多いです。
また、外資系コンサルファームでは、英語力が単なる「言語スキル」以上の意味を持ちます。例えば、英語でのディスカッション能力や、複雑なビジネス課題を英語で論理的に説明できる能力が重視されます。スコアが高いだけでは不十分で、実践的な英語スキルが求められるのです。
具体例として、マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループ(BCG)などの外資系トップファームでは、英語での面接が行われることも珍しくありません。これに加えて、英語でのケーススタディやロールプレイが採用プロセスに含まれることもあります。そのため、外資系コンサルへの転職を目指す場合、英語力の向上を計画的に進めることが重要です。
日系コンサルファーム:企業による
日系コンサルファームの場合、英語力の必要水準は企業や案件によって異なり、国内クライアントが中心のファームでは英語力が不問とされることもあります。一方で、グローバル案件を扱う企業や、外資系クライアントとの接点がある場合には、一定の英語力が求められることがあります。
例えば日系大手のコンサルファームでは、ビジネスレベルの英語力を求める求人もあれば、中には「TOEIC600点程度」や「基礎的な英語読解力」を応募時の必須条件としている企業・求人もあります。語学スキルよりも業務経験や専門知識を重視する傾向が強いため、英語力が足りなくても他のスキルでカバーできる可能性があります。
また日系ファームでは、「入社後に英語力を伸ばす意欲」を評価することもあります。例えば、英語力に自信がない場合でも、積極的に学習を進めている姿勢を示せれば、ポテンシャル採用につながる可能性があります。例えばアビームコンサルティングや野村総合研究所といったファームでは、入社後に英語を学ぶための研修制度やサポート体制も充実しています。
英語力不問のファームはある?
「コンサル業界に転職したいけれど、英語力に自信がない…」そんな不安を抱えている方に向けて、この章では英語力がそれほど求められないファームや、英語力不問でチャレンジ可能な企業について具体的に解説していきます。
ある程度のレベルが求められるファーム
英語力が完全に不問ではないものの、ビジネスレベルの英語スキルがなくてもチャレンジ可能なファームも存在します。
例えばデロイト(Deloitte)やPwCコンサルティング、アクセンチュア(Accenture)といったBIG4と呼ばれる大手ファームの中にも、一部ではあるものの英語力をそこまで求めないポジションがあります。特に国内案件が多いポジションや、クライアントが日本企業に限定されるような案件へアサインされるイメージです。
また、これらのファームでは、「入社後に英語力を伸ばす意欲」や「英語を学び続ける姿勢」が評価されることもあります。そのため、英語力に自信がない場合でも、学習意欲をアピールすることで採用の可能性を広げることができるでしょう。
英語力不問のファーム
英語力がほとんど求められない、または完全に不問とされるファームも実は存在します。
日系のコンサルティングファーム、例えば野村総合研究所やベイカレント・コンサルティングといったファームでは、国内クライアント向けの経営コンサルティングが主な業務であるため、英語力が採用条件に含まれないケースもあります。
日本発でベンチャーとして急拡大を続ける中堅・中小ファームにおいても、採用の急加速のため語学力を重視せず、間口を拡げている会社も近年では見られます。
こうした日系ファームでは、英語スキルよりも業界経験や専門知識、または論理的思考力や問題解決能力が採用の決め手となることが多いです。そのため、英語力に自信がない方でも、これらのスキルを磨くことで十分にチャレンジできる可能性があります。
英語力に自信のない方向け:未経験転職を成功させるコツ
大前提として、高い英語力を持っていること自体はコンサル転職に有利に働くことは間違いありませんが、英語力に自信がなくても、コンサル業界への未経験転職を成功させる方法はあります。英語が苦手だからといって諦める必要はありません。
コンサルには英語以外にも重要なスキルがあり、戦略的な転職活動が鍵となります。この章では、英語ができない方でもコンサル転職を成功させるための具体的なコツを解説します。
スキル
コンサル業界で求められるスキルは、英語だけではありません。むしろ、論理的思考力や課題発見・解決能力、コミュニケーションスキルといった「コンサルタントとしての基礎体力」が重視されることが多いです。英語力に加えてこれらのスキルを磨くことが、コンサルタントへの転職可能性を大きく広げることに繋がります。
例えば、論理的思考力は、ビジネス課題を分解して解決策を導き出す際に必要不可欠です。これを鍛えるためには、ロジカルシンキングの書籍を読んだり、ケーススタディ問題に取り組んだりすることが効果的です。また、課題発見力を磨くためには、日常業務で問題点を意識的に探し、それに対する解決策を提案する練習を繰り返すと良いでしょう。
さらに、コミュニケーションスキルも重要です。コンサルタントはクライアントや社内関係各所との信頼関係を築き、適切な提案を行う必要があります。例えば、プレゼンテーションや交渉の練習を通じて、相手に分かりやすく自分の意見を伝える訓練を積むことが有効です。
会社の選び方
コンサル転職を志す際は、自身の英語力を踏まえた会社選びを心がけましょう。英語力に自信のある方は、外資コンサルあるいは日系の中でも海外へのプロジェクトに積極関与が可能なポジションにて選考通過の可能性がおのずと高まりますが、逆に英語力に不安のある方は、選考通過の観点および入社後活躍の観点において、会社の選び方に注意が必要です。
前述したような日系コンサルファーム、あるいはベンチャーのコンサルファーム等をファーストキャリアとして選んだり、アサインされるプロジェクトが多少なりとも限定的になることを覚悟の上で、大手ファームの一部の英語力不問ポジションを選んで応募したりといった工夫を凝らすと良いでしょう。
コンサル転職に限らず、会社選びの際には自分が得意とするスキルや経験を活かせる企業を探すことがポイントです。さらに、転職サイトや企業の採用ページで応募条件をしっかり確認し、英語力がどの程度求められるかを事前に把握しておきましょう。
転職エージェントに相談
転職活動を効率的に進めるためには、転職エージェントに相談することも有効です。特にコンサル業界に強いエージェントを利用することで、英語力が不問の求人や、自分に合った企業をプロの視点で紹介してもらえます。
転職エージェントは、求職者のスキルや経験を深く理解し、それを活かせる企業を提案してくれます。例えば、英語力に不安がある場合でも、英語よりも論理的思考力や業務遂行能力を重視しているファームを紹介してもらえる可能性があります。
また、面接対策や履歴書の添削など、転職活動のサポートも受けられるため、未経験からコンサル業界への転職を成功させるための心強い味方となるでしょう。
プロフェッショナルバンクはコンサル業界に特化した専門チームを持ち、未経験者の転職支援にも強みを持っています。自身がコンサルで活躍できるかどうか客観的な意見を聞きたいという方は、ぜひ一度お気軽にキャリア面談にご参加ください。
まとめ
本記事では、コンサル業界で求められる英語力について解説してきました。外資コンサルにおいては確実に英語力を求められますが、日系やベンチャー等においてはそこまで高いレベルを求められず、他のスキルが重視されるケースもあります。
未経験者の場合は中堅コンサル等へのチャレンジからスタートし、キャリアの延長線上で大手や外資へのステップアップを狙うのも一つですね。
とは言え、転職それ自体がゴールではなく入社後に活躍できること、キャリアの幅が拡げられる道を選んでいくことが極めて大切です。そういった意味では、仮に入社時に英語力が求められないとしても、コンサルタントとして市場価値を上げていくうえで英語スキルを身につけるということ自体を諦めてはいけません。
業務にあたる中で少しずつでもグローバルに活躍できる人材を目指し努力し続けることが重要です。