ヘッドハンターの独り言

那須川天心のキャリアチェンジ

那須川天心のキャリアチェンジ

4月8日、有明アリーナにて神童・那須川天心選手のデビュー戦が行われました。事前の宣言通りのKO勝利ではなかったものの、判定で3-0の圧倒的な勝利であり、会場を沸かせる試合内容でした。

キックボクシング42戦42勝28KO(総合格闘技では4戦4勝2KO)。彼のボクシング転向前の経歴は唯一無二の輝かしいものでした。そんな彼がなぜ新たな領域であるボクシングにキャリアチェンジをしたのか。キックボクシングではやりきったというのが最大の理由ではないかと思いますが、ここでは市場規模に着目していきたいと思います。

まずは2つの競技のプロの人数を比較すると、
<国内>
キックボクシング:約1,000名程度(公表数字は把握できず、主要団体の登録者数を独自調べ)
ボクシング:1,596名(一般社団法人日本ボクシングコミッションの21年度事業報告書より)
<海外含む>
キックボクシング:約1,500~2,000名程度(海外主要団体の登録者数を独自調べ)
ボクシング:約23,000名(NumberWeb2017/4/23の記事より)
となっており、日本国内では大きな差はありませんが、世界まで広げると10倍以上の差があることがわかります。

次にファイトマネー(タイトルマッチや優勝賞金)で比較すると、
キックボクシング:数百万~1,000万円程度(K-1のスター選手であった武尊選手曰く高級車を買える程度)
ボクシング:数千万~数億円程度(22年末に行われた井上尚弥選手の世界戦では最低3億円とも言われている)
となっております。

競技人口が大きいほうがより多くスポンサーを集めることができ、それはファイトマネーにも直結します。このことからキックボクシングよりもボクシングのほうが圧倒的に市場規模が大きいことがわかります。

転職市場でも市場規模に着目することは重要です。

最近では社内SEの求人が増加傾向にありますが、同じ仕事内容でも業界によって給与が異なってきます。例えば、流通小売業界よりも金融業界のほうが給与は高くなります。企業にもよりますが、年収で200~300万円変わることも少なくはありません。

もちろん転職を検討する上では給与条件が全てではありません。ただ、物価高や社会保険料上昇に伴う手取り額の減少、年金問題など、おカネ周りの問題は切っても切り離せないかと思います。ご自身やご家族を守るためにも重要指標のひとつとして捉えていただくことをおすすめします。

また、現職でキャリアの行き詰まりや仕事内容のマンネリを感じていらっしゃる方には、業界を変えたキャリアチェンジが仕事人生に彩りを加えることになるかと思います。

ご自身のキャリアチェンジにどのような可能性があるのか、情報収集のためにも我々のようなヘッドハンターを是非ご活用ください。

こんな記事も読まれています