ヘッドハンターの独り言

スピードの積み重ねが安心を作る

スピードの積み重ねが安心を作る

日々皆様が様々なサービスを受けている中で、「スピーディーな対応に感動した!」というご経験は誰しもお持ちのはずです。仕事やコニュニケーション関連の書籍では、基本中の基本のように書かれていますが、スピーディーな対応に感動した経験があるということは、それは「当たり前」ではないということの裏返しと感じております。

本日は、私が日々意識している「スピードの大切さ」についてお話をさせていただこうかと思います。

私自身、数回の転職活動を経験しており、また、現在様々な企業・候補者の方にお会いしておりますが、その中で感じることは、

「スピーディーな対応を行うだけで印象が良くなるのに、なぜやらないのだろうか。」

ということです。
特に転職活動においては、スピーディーな対応、レスポンスは大切です。スピーディーな対応を行うだけでも評価は上がります。企業側から見た候補者の評価だけの話ではなく、候補者の方からみた企業の評価も然りです。対応の遅さで印象が悪くなり、お見送り・辞退という話も少なくありません。

なぜスピーディーな対応によって評価が上がるのか。それは「安心」するからではないでしょうか。

「うちの会社に本当に来てくれるのか。興味はあるのか」
「他の候補者を優先しているのではないか。自分が企業の求める人材ではないから返事が遅いのではないか。」

企業側・候補者双方、少なからず上記のような不安を抱いているからではないかと、日々お話を聞く中で感じております。

内定承諾を勝ち取る、および入社までの道のりは、お互い「安心」を積み重ねていく作業と考えています。その道のりの中には、面接・面談だけでなく、日程調整等の小さなことも含まれます。企業側・候補者側で各々コップがあり、お互いのコップに水を入れていく作業をイメージするとわかりやすいかと思います。

スキルやパーソナリティ、将来性、やりたいこと等(マッチ度)によって一回に注がれる水の量は異なりますが、スピーディーな対応は微量であっても確実に水嵩を増すことができます。選考の過程においては、「興味がある」ことへのアピールにもなりますし、「入社した後も安心して仕事を任せられる・仕事が出来る」という印象になりやすいことは、想像に難しいことではないと思います。

一方、対応が遅いというのは、注がれる水の量は最低限(場合によってはなし)であり、最悪蒸発して水嵩が減ってしまった状態と考えています。

企業側・候補者の方双方において、日々の業務に追われながらスピーディーな対応を行うということは、非常に大変なことだと思います。特に候補者の方にとっては、転職は人生の大きな岐路のため、早期に決断し、対応するということは難しく、それは自分自身の転職経験からも実感しています。

私自身、じっくり物事を考えてから行動するタイプのため、決断に時間が掛かることもあります。しかし、決断に時間を要する場合は、期日を設定し、その日までに回答することを伝える等、受け取ったボールは一旦すぐに返すようにしています。

スピード感ある対応は、小さなこと・当たり前のことではありますが、確実に安心・信頼に向けての一歩となります。この記事を書きながら、自分自身改めて気をつけなければと感じておりますが、皆様もこの記事を読まれたことをきっかけに振り返ってみては如何でしょうか。ご自身のことを振り返るきっかけになれば幸いです。

お読みいただき有難うございました。

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