ヘッドハンターの独り言

No2の矜持

No2の矜持

様々なクライアントの採用支援を行っている当社だが、いわゆる中小企業からのご依頼も数多く手掛けさせていただいている。

創業から50年以上のX社はそんな一社で、このたび経営幹部候補を採用したいということで、ヘッドハンティングのご依頼を頂いた。

同社の役員で人事責任者であるA様とは色々な局面でやり取りさせていただいているのだが、あくまで裏方に徹するというスタンスを貫かれている。社長や他の役員を立てて、前に出るようなことはなさらない方なのだが、ここぞという局面では候補者の心に刺さるコメントを発していただける。

先日、そんなA様のこれまでのご経歴を伺う機会があったのだが、これまでに仕えた社長は7人、親会社が変わること3度、数度の経営危機を経て今のX社があるとのこと。その重要局面のほとんどをA様は当事者としてその時々の経営者と共に乗り越えてこられている。

『自分には特別な技術や営業スキルがあるわけではないけれど、これまでの会社の歴史をお伝えすることはできる。今では地域の皆様にも信頼され、愛される会社となっており、そんな当社でご活躍いただける方にご参画いただくためであれば、できることは何でもしますよ』

ヘッドハンターとして熱くて優秀な経営者、希少な優秀人材にお会いすることは数多くあるのだが、このA様との出会いを通じ、あらためて企業の発展には優秀な№2がいてこそであるという想いを痛感した。

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