3位年収、2位残業、1位は?コロナ禍で高まったハイクラス人材の転職指標/転職動機とエンゲージメント調査

3位年収、2位残業、1位は?コロナ禍で高まったハイクラス人材の転職指標/転職動機とエンゲージメント調査

離職を防ぐカギは会社の柔軟性や改革スピードにあり

プロフェッショナルバンクに登録する経営人材、ハイクラス人材(平均年収1,075万円、平均年齢45歳/2021年3月現在)を対象に、転職動機とそれに関するエンゲージメントについてアンケートを実施しました(回答数:483件)。

結果、転職意欲が高い人材は会社のビジョンや経営者の方針などに関する企業・組織エンゲージメントに不満があり、転職意欲が低い人材は業務のやりがいや達成感などのワークエンゲージメントに満足している傾向がありました。また給与などの待遇面では、満足度が高いとする人材は、転職意欲に関係なく少ない傾向にあることもわかりました。

TOPICS1:転職意欲が高い人材の不満足要素1位は「会社の柔軟性/改革のスピード感」

転職意欲が高い人材は「非常に高い」と「高い」を合わせると全体の31.7%を占めていましたが、それらの人材に対し13の項目(※当記事の文末参照)について現職での満足度を聞いたところ、不満とした人材が多かった1位は「会社の柔軟性/改革のスピード感」でした。コロナ禍以降で経営体制や働き方の変革のスピード感を問われてきた昨今、その対応への明暗が出てきていると思われます。続いて2位は「会社のビジョン、経営の方針」、3位が「社風」となっており、経営人材やハイクラス人材においては、企業・組織に関するエンゲージメントが低いと転職の動機になりやすい傾向がわかりました。

▽転職意欲の高い人材の不満足要因1~3位

※各%の合計は小数点以下切り捨てて表示の為100%とならないものがあります

第1位 「会社の柔軟性/改革のスピード」
Q:会社の柔軟性/改革のスピート対する満足度は?
⇒不満+やや不満の合計65%


第2位 会社のビジョン、経営者の方針

Q:会社のビジョン、経営の方針に対する満足度は?
⇒不満+やや不満の合計58%

第3位 「社風」
Q:社風に対する満足度は?
⇒不満+やや不満の合計62%

一方で転職意欲が低い(無い)人材の傾向については、転職意欲が高い人材と比べ、企業・組織に関するエンゲージメントは高い傾向にありました。例えば、「会社のビジョン、経営の方針」は、“満足”と“やや満足”の合計が転職意欲の高い方に比べて50%も高く(満足度は66%)、また「会社の柔軟性/改革のスピード」の満足度53%、「社風」の満足度58%といずれも約40%も高くなっています。

TOPICS2:転職意欲が低い人材の満足要素1位は「業務のやりがい、達成感」

上述のように転職意欲が低い(無い)人材は、企業・組織へのエンゲージメントが高いことがベースにありますが、それ以上に満足度の%が高い要素が存在しており、最も“満足”と“やや満足”が多かった要素は、「業務のやりがい、達成感」で、続いて2位は「働きやすさ」、3位が「自らの成長感」などのワークエンゲージメントという結果になりました。

▽転職意欲の低い(無い)人材の満足要因1~3位

第1位 「業務のやりがい、達成感」
Q: 業務のやりがい、達成感に対する満足度は?
⇒満足+やや満足の合計79%

第2位 「働きやすさ」
Q: 働きやすさに対する満足度は?
⇒満足+やや満足の合計73%

第3位 「自らの成長感」
Q: 自らの成長感に対する満足度は?
⇒満足+やや満足の合計72%

TOPICS3:転職意欲に関係なく、現報酬には「高い満足感」は得ていない

転職意欲の高い人材と低い人材ともに年収・待遇に“満足”とした人材の比率は約10%と少なく、現待遇に高い満足感を持った人材は一握りということがわかりました。経営人材やハイクラス人材は現待遇には留まることなく、自身の更なるキャリアアップを目指す志向の表れかと思います。後述にて紹介する転職時の重要指標の1位が「年収・待遇」であることからも、報酬が仕事のモチベーションに大きく関与していることが分かります。

「年収・待遇」 に対する満足度
Q: 年収・待遇に対する満足度は?

TOPICS4:経営人材・ハイクラス人材の人間関係は良好?

経営人材やハイクラス人材ともなると、人付き合いは上下関係なく良好なようです。同僚、先輩・後輩との関係に対する満足度については、転職意欲に関係なくネガティブな回答だった率が非常少ない傾向にありました。

「同僚、先輩・後輩との関係」 に対する満足度
Q: 同僚、先輩・後輩との関係に対する満足度は?

TOPICS5:コロナ禍以降に高まった転職動機のTOP3

転職時に重視したいとする指標は、「年収・待遇」「業務のやりがい」「自らの成長」と他の調査でも見られるような盤石なベスト3でしたが、一方でコロナ後に高まった転職時の指標についての回答は、上位から「働きやすさ」、「残業時間/ワークライフバランス」、「年収・待遇」と働き方改革がコロナ禍以降で急速に進んでいることが見えてきました。

Q: 転職時に重視したい指標は何か?とその中でもコロナ後に高まった指標は何か?

まとめ

今回の調査で、企業・組織へのエンゲージメントが低いことが転職のトリガーになる可能性が高いことがわかりました。2020年以降激動するビジネス環境の中、企業トップが明確な会社ビジョンを示し、それに向けた改革を柔軟に迅速に行うことが大切なのではないかと思います。

また、企業・組織へのエンゲージメントが高い状態であると仕事のやりがいや成長感も高まり、転職意欲が低くなるという相関性が見られました。経営人材やハイクラス人材は自身の仕事が経営に大きく影響する立場にあるはずであり、この目線の合致が重要であるとあらためて感じました。

※参照:当調査では転職意欲の高低の他、下記条件に対する現在の満足度を質問し回答を得ました
①業務のやりがい、達成感
②自らの成長感
③上層ポジションへの展望
➃年収・待遇
⑤人事評価制度
⑥働きやすさ
⑦残業時間/ワークライフバランス
⑧上司との関係
⑨同僚、先輩・後輩との関係
⑩社風
⑪会社のビジョン、経営者の方針
⑫会社の柔軟性/改革のスピード感
⑬会社のコロナ禍への対応

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