ヘッドハンターの独り言

キャリア教育

キャリア教育

以前、某旧帝国大学の就職活動中の3年生を中心に「キャリア」についてお話をさせていただく機会がありました。

最初に私から質問したことは、「君たちは、この旧帝である〇〇大学に入るために1日平均どのくらい勉強しましたか?」
すると、A君10時間、Bさん8時間、Cさん13時間…
では、次の質問で「今、どのくらい1日平均、就職活動に時間をかけていますか?」
今度は、A君1時間、Bさん0分、Cさん30分…

「なぜ、そんなに短のですか?」と質問しても「……」学生から答えが返ってこない。。。

多くの学生が、いわゆる人気企業ランキングに入る有名大手企業へ…、大学院生は教授推薦の企業にほぼ専願で就職、体育会系の学生は先輩に勧誘を受けた企業へそのままなんとなく就職……。

受験勉強ほどではないにしろ、就職活動においても企業研究、OB訪問、インターン、面接対策、自身の棚卸…いくらでもやる事はありますが、これから人生の多くの時間をかけることになる人生の重要な局面において、なぜかかける時間が極端に少ない気がします。。。 勉強は教えてもらっていても、その先にある「キャリア」について学習してきた時間は極端に少ないのです。

偏差値教育に対してどうこう言うつもりはございませんが、個人的には、今の日本にもう少し時間を割いて学習したらよいのではないかな?と思うのが、「キャリア教育」。ここでいうキャリア教育というのは、なにも職業体験だけを示しているのではなく、「なぜ働くのか?」「自分の価値って何なのか?」「自身は何がやりたいのか?」などその意味は幅広い。

今も多かれ少なかれ、小中高大それぞれで実施はされているものの、その後の長い社会人生活を考えるとまだまだ少なく感じます。また、この多様性を極める世の中において、いい大学=大手有名企業=幸せ?…という50年前から変わらない図式は、もう現代にははまりにくくなってきている側面もあるのではないでしょうか?

ベンチャーという選択肢はもちろん、さらには組織に属することがベストだったっけ?…「個の時代」が益々広がっている世の中でいうと、個人事業主、海外就職、MBA取得、デイトレーダー、Youtuber…等々、“本質をとらえ様々な選択肢での可能性の検討を経て意思を持ってのキャリア構築”につなげっていってもらうと、もっと日本がポジティブな世の中になっていくのではないかな?と思います。

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