人生の決断に影響を与える名言とそこに立ち戻ること
人生には常に分岐点があり、その選択の積み重ねで未来が創られているので分岐点の選択って難しいですよね。
ちょうど10年くらい前、私は業界大手企業でそれなりのポジションと権限を与えられ、周囲からは“順風満帆なキャリア”だと思われていたはずです。
毎週の幹部会議で東京と大阪を行き来していたのですが、ある日の帰りが終電となり満身創痍のなかとっさに自腹で新幹線のグリーン車に飛び乗りました。そのとっさの行動がその後の人生を大きく左右するなんて考えてもいませんでしたが…。
新幹線車内では何かを考える気力もなく、なんとなく目の前にあった雑誌“Wedge(ウェッジ)”をパラパラとめくり読みしていたのですが、ある1ページに記載されていた稲盛和夫さん(京セラ創業者)の名言に衝撃を受け、思わず携帯で撮影して翌日以降何回も読み返すことになりました。
人は皆、何かを成し遂げるためにこの世に生を受けている
この名言の衝撃は当時の自分にとってとてつもなく大きく、その後大手企業を辞める決断に直接つながることになりました。
退職後の数年間は想像以上に大変で必死でしたが、大きな決断があったからこそ得た苦労やそこで得た新たな経験・知見・スキルは今の自分の生命線となっています。
今でも苦しいときや迷ったりしたときは、その名言を思い出しながら“何を成し遂げるためなのだろうか?”と自問自答していますが、まだ明確な解にはたどり着いておりません。
でも、その名言に衝撃を受けて結果的に良かったと選択を常にポジティブに肯定する人生を歩みたいと一歩ずつ頑張っている自分がいて40代後半の今でも成長を実感しています。
何かをきっかけに大きな決断をすること。
それはその時点では正解はまさに“神のみぞ知る”だと思います。しかしながらその決断に立ち返り常に肯定できるように努力することで未来は明るくなると信じたいものですよね。