
COLUMN
コラム
兄の話
転職コンサルタントコラム
兄のことを考えた。幼いころ、私にとっては怖い兄だった。
工業高校を出た後、暫く建設現場で働いていたが、
私が小学生の頃、彼は仕事を辞めて、ぷらぷらしていた。
その頃、定職に就かない兄に、私は厳しくあたるようになった。
一人前に叱咤したこともあったが、怖いと思っていた兄が、
当時は自信を無くしていたのか、反論は無かった。
先般、「進むこと」と「進めること」という話を聞いた。
非常に心に突き刺さる内容だった。
もちろん、自分たちの日々の仕事を踏まえた話。
進むこと⇒意志の問題
進めること⇒力の問題
力の問題とは、どれだけ資産を形成しているのか。
資産は日々の人脈。日々の努力。
しかし、兄のことを、なぜか思い出した。
25年以上も前のやり取りに対し、今も後悔している。
当時の兄は進む意思があった。しかし進めることができなかった。
一番の味方であるべき私が兄に辛く当たっていた。
その後、兄は地元の塗装業に就職が決まった。彼の先輩の会社らしい。
彼は、その会社に25年もの勤務をし、昨年、表彰を受けた。
24時間勤務の三交代だが楽しく仕事をしているそう。
私の心配など無くても進めることができていた。
久々にGWに地元に帰る予定。たまには兄と酒でも一緒にしてみるか。