RESUME

履歴書の書き方マニュアル
フォーマットの無料ダウンロードが可能です。

下記ボタンから履歴書のフォーマットを無料でダウンロードいただけます。また、本ページでは、履歴書の書き方とポイントを解説しています。

履歴書とは?

履歴書とは、氏名・連絡先・学歴・職歴などのプロフィールを記載した書類です。不変的なプロフィール情報や経験年数といった全体感を把握することに特化している点が特徴です。主に転職活動における企業への提出書類として使われます。

職務経歴書との違い

職務経歴書とは、仕事に関する業務内容・経験年数・スキル・資格などを記載した書類です。
履歴書で記載する“職歴欄”を詳細に記すための書類であり、自身のキャリアを具体的に開示することに特化しています。

このように、履歴書と職務経歴書にはぞれぞれの目的と役割があります。そのため、用途に合った内容を記載するということも、転職活動時の提出書類として重要な要素になるのです。

履歴書の書き方

ここからは、履歴書の書き方を解説します。企業担当者が読みやすい履歴書の作成を心がけましょう。

まずはプロフィール情報です。確定的な情報を多く記入する欄になっています。

1. 日付

これから記入する内容がいつの情報であるかを明示します。書類提出日の日付を記入して、当日時点の情報であると望ましいです。また、西暦表記と和暦表記の制約はありませんが、後に記入する生年月日や学歴・職歴を含むその他項目の表記と揃える必要があります。

2. 氏名

氏名を記入します。姓と名の間にはスペースを空けて、略字は使用せず、正式名称で書きましょう(例:高橋→髙橋、斉藤→齋藤)。ふりがなも同様に姓と名の間にスペースを空けて、ひらがな表記で記入します。履歴書によっては、フリガナと表記のある場合もありますので、その際はカタカナ表記で記入しましょう。

3. 印鑑

印鑑欄がある場合は、押印してください。認印の使用が望ましく、朱肉のかすれや滲みのないよう丁寧に押印しましょう。

4. 性別・生年月日

性別・生年月日を記入します。
性別欄には該当する性別に〇を囲みます。書き込み式の場合は、自身の性別を記入してください。
生年月日は、日付欄に記入した西暦または和暦と統一した表記にします。関連項目として年齢を記入する欄がある場合は、日付で記入した年月日時点での満年齢を記入しましょう。

5. 連絡先

連絡先として記入する内容は、現住所、電話番号、携帯番号、E-Mailアドレスの4つです。
現住所欄は、現在住んでいる住所を記入します。例えば、引越し予定であっても、日付欄に記入した年月日時点の情報を記入するようにしてください。
電話欄には現住所で記入した自宅の固定電話を記入します。携帯電話欄には、自身の所持する携帯電話の番号を記入します。どちらかの番号がない場合は、ない方の欄に「なし」と記入してください。
E-Mailアドレス欄には、連絡のとれる個人メールアドレスの記入を推奨します。企業の担当者や転職エージェント・ヘッドハンターとのやり取りは、基本的にこのメールアドレスで実施されます。

6. 顔写真

顔写真のサイズは縦40mm×横30mmが一般的です。3ヶ月以内に撮影した写真で、胸部から上の顔全体が正面から見えるような写真を使用しましょう。

7. 学歴

次に、学歴と職歴です。これまでの修学分野と就業先の大枠を記入する欄になっています。年月の記入時における西暦または和暦の表記統一には注意しましょう。

学歴欄には、卒業した学校名・学部・専攻領域・入学年度・卒業年度を記入します。学歴は中学・高校・大学のいつから記入すべきかの制約はありませんが、“就業前の最終学歴”は必ず記入してください。また、一般的には中学以前は記入しない傾向にあります。
学校名・学部名・学科名・専攻コースを記入した後にスペースを空けてから入学ないしは卒業と記入します。

8. 職歴

職歴欄には、これまでに就業してきた会社名をすべて記入します。会社名を記入した後にスペースを空けてから入社ないしは退職と記入します。加えて、入社と退職の他に、グループ会社への出向といった在籍会社が変わる場合には出向も記入しましょう。職歴の最後、「現職(または前職)の会社名 入社」と記入した次の行には、「現在に至る」と記入します。

また、履歴書の学歴・職歴欄は、キャリアの全体感を把握するのに特化した部分であるため、入社理由と退職理由の詳細を記入する必要はありません。入社理由や退職理由は、職務経歴書に記入するか、面接で実際に顔を合わせた中で聞かれたら説明するという流れが望ましいです。

9. 免許・資格

保有している免許と資格を記入します。基本的には資格取得順に上から記入していくと見やすいですが、応募企業や希望ポジションで活かせる資格を上から優先的に記入していくのも、企業担当者の目に留まりやすくなるため推奨します。
例えば、「●●1級 取得」「「●●技術者 合格」「●●検定 820点」のように記入します。

10. 健康状態

プロフィール情報に付随した情報を記載します。

健康状態欄には、業務に支障がない状態であれば「良好」と記入しましょう。治療中の病気や怪我による通院が必要な場合は、「月▲回の定期通院/業務に支障なし」と記入すると良いでしょう。

11. 趣味・特技

趣味欄と特技欄では、自身の人柄や特徴を伝えることができます。面接時の会話のきっかけにもなり得るため、ありのままの自身の趣味と特技を記入するようにしましょう。
記入例として、「映画鑑賞」「スポーツ観戦」「トランポリン」「旅行」「登山」「洗車」「料理」などが挙げられます。ギャンブル系の趣味や宗教的思想を連想させる趣味の記入は控えましょう。

12. 家族構成

家族構成欄には、扶養家族の人数、配偶者の有無、配偶者の扶養義務の3つを開示します。
扶養家族数(配偶者を除く)欄には、健康保険上の扶養家族の人数を記入します。また、配偶者の有無と配偶者の扶養義務の有無を〇で囲みます。書き込み式の場合は、有か無を記入してください。

13. 本人希望欄

本人希望欄には、待遇・職種・勤務時間・勤務地などに関しての希望を記入する項目です。応募企業の募集要項を見たうえで書類選考をしている以上、どうしても譲れない条件や希望がない限りは「貴社の規定に従います」と記入しましょう。

本人希望欄の記入ポイントについては、次章の【履歴書作成のポイント】にて紹介します。

履歴書作成のポイント

職務経歴書の相棒として、企業担当者が見やすい履歴書作成のポイントを紹介していきます。

すべての項目を記入する

前章にて説明した履歴書の項目はすべて記入しましょう。履歴書の項目をすべて記入することで、見てもらう企業担当者に誠意と熱意を伝えます。書くことがないという場合も、空欄ではなく「特になし」「特記事項なし」と記入してください。空欄は記入漏れと勘違いされてしまい、面接選考の前から自身の評価を落としかねません。

誤字脱字をしない

提出書類に誤字脱字があると、通常業務でもミスの多い社員という印象を与えてしまいます。面接で実際に会う前からマイナスな印象を与えてしまうと、書類選考を通過できなかったり、面接選考が不利になってしまったり、転職活動の足かせになってしまいます。作成したら必ず見直しをしてから、応募企業へ提出するように心がけましょう。

PDFで送付する

データで履歴書を送る際は、文字の消失や改ざんを避けるためPDFに変換してから提出するようにしましょう。企業側と候補者の双方が変換できる状態でのやり取りは、トラブルに発展してしまう可能性もあるため、注意が必要です。

本人希望欄の意図を読み解く

本人希望欄とは、待遇・職種・勤務時間・勤務地などの希望を“書いても良い欄”という理解が良いでしょう。つまり、「絶対に譲れない希望条件」「この希望が通らなければ働けない」といった状況の方のみが記入する項目です。したがって、基本的には「貴社の規定に従います」と記入することを推奨しています。

なぜなら、希望条件は書類に記入するのではなく、面接選考を進めていく中で必ず交渉をする機会があるからです。書類への記述だけで希望が通ることはありません。書類選考を通過後に、面接選考フェーズで「業務経験」「スキル」「年齢」「役職」などの双方の理解が深まった中で初めて待遇面の交渉が実施されるのです。

会ったことのない候補者の履歴書に、テキストベースで待遇希望の記入があることは、企業担当者から見て良い印象を受けることは少ないでしょう。仮に記入した待遇希望や職種希望が、応募企業の設定する基準と合致しなかった際には、面接選考フェーズに進む前に不採用になってしまう可能性も出てきてしまいます。

前述したとおり、履歴書はプロフィール情報とキャリアの大枠を伝えることに特化した書類であり、用途の範囲を外れた使い方は却って選考通過率を落としてしまいます。希望条件のすり合わせや交渉に不安がある際は、ヘッドハンターや転職エージェントに相談しながら転職活動を進めると良いでしょう。