ヘッドハンティング最前線~現役ヘッドハンターが語る~

工作機械業界と景況感について

2015年10月02日
担当
黒瀬 千雅

ここ2年程度、工作機械業界の景気が良いとの話を聞く。円安での海外輸出の伸び、海外工場の国内回帰や補助金による国内工場の設備投資など、色良い事情が重なっての好景気のようだ。それに伴いヘッドハンティングの問い合わせも昨今増加傾向にあり、海外営業、技術営業を中心に、開発・設計・施工サービスなど、多岐にわたる職種で引き合いを頂く。しかし、どの企業も、この景況感は2・3年のもので、おそらく2016年~18年くらいには落ち着くだろうと予測している。とくに中国の景気後退を懸念する声は多く、東京オリンピックまでにある程度の業界淘汰も発生するのでは、、、との厳しい予測をする企業経営者もいるくらいだ。

そのような状況を予測しているにもかかわらず、なぜヘッドハンティングを使ってまで人材を獲得するのか。答えは至ってシンプルであり、厳しい状況を予測しているからこそである。業界淘汰を予測するのであれば、淘汰されない強い組織づくりが必要不可欠であるし、直近の好景気に乗っかるのであれば事業拡大に貢献できる即戦力のキーマンが必要となる。

最近ではこのような組織に大きな影響力を与えうるプレイヤーのことをインパクトプレイヤーと呼ぶが、まさにこのインパクトプレイヤーを獲得できるのがヘッドハンティングの最大のメリットともいえる。人材の育成は非常に大事であるが、外部人材の登用という手法自体は古今東西、戦国の世から使われてきた手段である。強い組織を作るには機材同様、人材にも先行投資が必要であり、今がその好機であると捉える経営者が多いということに他ならない。
(黒瀬 千雅)

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