道に迷うことの価値
先日、出張先で少し時間があったので、目的地の近くを散歩していました。
スマートフォンの地図アプリを見ながら歩いていたつもりが、いつの間にか道を一本間違えていたようで、気づけば全く知らない路地に入り込んでいました。
「遠回りしてしまったな」と思いながら歩いていると、昔ながらの喫茶店や地元の方で賑わう商店街があり、思いがけず面白い景色に出会うことができました。
普段は、できるだけ効率よく目的地に着きたいタイプで、遠回りより近道を選びたいと思っています。
ただ、その時ふと感じました。人生やキャリアも同じなのかもしれない、と。
ヘッドハンターとして多くの方とお会いしていますが、最初から現在の職業やポジションを目指していた方ばかりではありません。
異業種への転職、思いがけない異動、苦手だった業務への挑戦など、一見すると回り道に見える経験が、後になって大きな強みになっているケースをよく見かけます。
もちろん目標を持つことは大切です。しかし、地図通りに進まなかったからといって、その道に価値がないとは限りません。むしろ予定外の経験や出会いの中にこそ、自分でも気づいていなかった可能性が隠れていることがあります。
私自身も、たまには地図を見過ぎずに歩いてみようと思います。案外、道に迷った先にこそ面白い景色が待っているのかもしれません。