ヘッドハンティング基礎知識

エージェント選びはここをチェック!

エージェント選びはここをチェック!

ヘッドハンティングを依頼する場合、いくつかの注意点があります。中でも一番大切なのが「エージェント選び」です。ニーズに合った人材を強力にサーチし、確実に獲得する。そんな高度な能力を備えたエージェントを選ぶことが、ヘッドハンティングによる人材獲得の結果を大きく左右します。

料金設定でエージェントの適性がわかる

ヘッドハンティングを手掛ける会社は数多くありますが、自社のニーズにあてはまる人材を確保するには、それだけの能力を持ったエージェントに依頼しなくてはなりません。
依頼する会社がどれほどのヘッドハンティング能力を持っているかは、実際に依頼してみないとわからない部分もあります。しかし、依頼してから失敗したとわかっても予算と時間が無駄になりますから、事前にいくつかのポイントをチェックし、優れたエージェントかどうかを見極めましょう。
見極める方法のひとつが料金設定です。ヘッドハンティングの料金設定は、以下のような2つのタイプがあります。

・リテーナー型(固定報酬型)
リテーナー型は、依頼した時点で支払いが確定するタイプです。支払い方法は依頼時に全額支払うタイプと、依頼時、紹介時、採用時など、費用を都度支払うタイプがあります。採用に失敗しても料金がかかるリスクはありますが、人材サーチにコストをかけられるため、ハンティングの精度と確度が高くなります。

・コンティンジェンシー型(成功報酬型)
コンティンジェンシー型は、人材獲得に成功した場合にのみ料金が発生するタイプです。採用できなければ料金がかかりませんので、無駄な費用がかからないメリットがあります。しかし、高精度の人材サーチは難しくなりがちなため、専門性の高い人材やエグゼクティブクラスを求める場合には不向きでしょう。

このように、料金設定のタイプによって一長一短ありますので、支払い面だけでなく「自社では何が大事か」を検討した上で選ぶ必要があります。

エージェントの質を見極める

エージェントの質は、「誠実なサーチ活動」をしているかどうかもポイントです。特に、リテーナー型の料金設定をしているエージェントであれば、定期的に経過報告があるべきでしょう。
また、各コンサルタントが、どれくらいの企業数を担当してサーチしているのかも重要です。一口に「サーチ」といっても、対象者のキャリアやスキル、実績だけではなく、業界内でのポジションや影響力など、細部にまで及びます。したがって、一人のコンサルタントが担当できるクライアント数にも限界があり、人材サーチを専門にしているコンサルタントでも、10件程度が限界です。ですから、依頼前にどれくらい企業を担当しているのかを聞くのも良いでしょう。
また、サーチだけでなく、登録型の人材紹介も行っているエージェントは避けたほうが無難です。理由は「ベストな人材」を「サーチ」せずに、「希望に近い人材」を紹介してくる可能性があるからです。

サーチ専門部隊を持つ会社は強い

ヘッドハンティング会社の多くは、所属するコンサルタント一人ひとりが、人材サーチからアプローチ、クロージングまでを一貫して担当します。しかし、情報収集に特化したサーチ部隊を持つエージェントであれば、より密度の濃いサーチが可能になります。
有力な人材情報は各方面の人脈から得られることが多く、人材サーチの専門部隊を持つ会社では、独自の情報ルートを開発・維持することに注力しています。そのため、通常ではなかなか得られない、人材情報を得ることができるのです。ですから、サーチ専門部隊を持っているかどうかも、エージェント選びの材料となります。

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ヘッドハンターのターゲットの見つけ方

コンサルタントとターゲットとの相性も重要

対象者とコンサルタントとの「相性」も、ヘッドハンティングの成否を決める要因のひとつになります。どんなに腕利きのコンサルタントでも、相性が今ひとつ良くないために、対象者との意思疎通がうまくいかないケースがあるのです。
例えば、相性の悪い例としては年齢差があります。年齢が近ければ、共通の悩みや自分の将来について、打ち解けた話をしやすいと思います。しかし、40代の対象者に対してコンサルタントが20代では、対象者が心を開かない可能性もあります。
したがって、エージェントを選ぶ基準のひとつとして、適材適所にコンサルタントを起用することができる、層の厚さがあるといいでしょう。

成功する人材獲得は、エージェント選びから

「ヘッドハンター」を名乗りながら、実はマッチングサービスと変わらない登録型人材紹介を行っているエージェントも少なくありません。「サーチを依頼したのに、定期報告も怠りがち」では、満足のいく人材獲得は望めません。ヘッドハンティングは高度な専門性やずば抜けた能力、豊富な経験値を持つ希少な人材を獲得するための手段ですから、決して簡単なことではないのです。
希望どおりの人材を確保するためには、まずエージェントの見極めが大切だということを忘れないでください。

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