プロねた。
Vol.077

追い風(中小メーカー編)

2013年01月24日
担当
福良 英基

ここ数年、日本は海外メーカーの攻勢に押され続けてきた。
特に大手電気メーカーの業績不振は著しく、従業員達は大幅なリストラを余儀なくされてきた。やむなく退職した技術者達は海外にわたり、さらなる海外メーカーの競争力を高めたとさえ言われている。

ただ、海外に移ったのは実は1部の人材であり、多くは国内の他のメーカーに移籍している。

中小企業経営者の大企業に勤めていた人材に対するニーズは高く、大手メーカーで培ったノウハウを持つ人材は喉から手が出るほど欲しいもの。以前は、中小が大手の人材にスカウトをかけても見向きもされないことが多かった。そこに昨今のリストラで、価値観の変わった元大手企業出身者は、抵抗少なく移籍するようになる。不振の大手を背に、即戦力の採用で実力を蓄えることの出来た国内の中小企業のメーカーは少なくない。

さて、今朝の報道によると、昨年春から再び景気後退に入ったとされていた日本経済が、早々に底入れして持ち直しているとされている。景気後退が8ヶ月間だったとすれば、景気循環を記録し始めた1951年6月~10月に次ぐ短さという。政権交代後に矢継ぎ早に手を打った、「アベノミクス」の効果が大きく寄与しているのは間違いなく、円安については選挙前の政権交代が濃厚となった時点で好転していた。

円安が1円進めばトヨタなどの大企業では年350億円ほどの営業利益改善要因になると言う。逆にこれまで価格競争で優位にたっていた韓国などの海外メーカーは不利になる。今後、日本のメーカーの復活が期待される。大手企業はもちろん、先般の大手出身の人材を採用した中小企業が、採用後のイノベーションを起こして、この追い風にのって飛躍してもらいたい。まずは円安が90円ほどまで進むことを願いながら。

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