プロねた。
Vol.075

企業より職に就く時代

2012年11月27日
担当
福良 英基

明治以降の日本の主力産業の変遷を見ると、製糸→織物→繊維→製船→石油→商社→鉄鋼→電機→自動車→半導体などざっとあげられるだけでも10は下らない。つまり、花形産業は意外と長続きしないのだ(出典:週間ダイヤモンド 2012年12月1日号)。

昨今、国の産業やサービスの栄枯盛衰は激しい。情報化社会の繁栄で地球が小さくなり、ノウハウや人材の流動速度は益々増している。絶対に安泰と思っていた大手電機メーカー達の現状を見ると、この先、自分が働く産業(会社)の行く末が心配になる方も多いであろう。

ただ、産業の衰退があったとしても、他の産業で活躍できる人材もいる。スキルや経験を横滑りで活用できる職種である。事業企画や経営企画、人事・総務や経理・財務といった管理企画系はもとより交渉力や人脈を活かせる営業職、高度なスキルを持つシステムエンジニア職である。この職種はプロフェッショナリティが高ければ、仮に自社が衰退産業となったとしても別業界での受け皿が考えられる。

一方で製造業での技術開発職や製造管理などは業界専門性が高すぎて転用が難しい。同業界が衰退していれば、国内での受け皿は無くなり就業が厳しい為だ。その為、海外に渡航するなど新たな境地へ飛びたつ選択が必要となる場合が昨今は目立つ。もちろん、ここでも確固たるプロフェッショナリティがあればという前提だが。

どちらにしても専門性を磨いてプロフェッショナルになっておかないと道は開けないから、ゼネラリストよりスペシャリストの方が時代の流れとしては転用が効く。スペシャリストでも他業界に転用が効く職が望ましい。そして出来れば語学力はあった方が良い。海外や外資で活躍できる機会を持つことは今後、大きな転職保険となる。

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