読書の秋
もう9月も下旬というのにまだまだ夏の暑さがしつこいくらいに続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?帰宅途中にある公園からは鈴虫の鳴き声が聞こえ、一応秋が来ているのだと感じます。
先日は夜空を見上げると月が煌々と輝いており、中秋の名月を味わうことができました。秋の訪れとともに、本を手に取る機会が増える方も多いのではないでしょうか。
これからどんどん秋が深まっていくことを楽しみにしながら今回は「読書の秋」をテーマにお送りしたいと思います。
私は読書家というほど普段から本を読んでいるわけではないのですが、仕事柄様々な業界の方々とお話しさせていただく機会も多いので、自己研鑽で本を読むように心がけています。そんな中で今回はおすすめ本でなく、「読書」について感銘を受けたひとりのアスリートをご紹介いたします。
皆様は「アレクサンドル・カレリン」というレスリング選手をご存知でしょうか?
あの吉田沙保里さんよりも前に霊長類最強と言われたロシア出身の方で、身長191cm、体重130kgという巨体でオリンピックでは3大会連続で金メダルという超人です。出生時の体重が6.8kgあったという点からも超人らしさを物語っています。
そんな彼がとあるインタビューで「レスリングで強くなる方法は何か」と質問された際の答えが「読書」でした。
彼は以下のように説明したと言われています。
「レスリングでは、二度と同じ状況は起こらない。その刻一刻と変化する状況を正確に認識するためには、あらかじめ自分の中にボキャブラリーを蓄えておかなければいけない。」
このカレリンの考えから読書の効果について以下のように整理してみました。
- 語彙力の向上:より多くの言葉を知ることで、思考の幅が広がる。
- 状況認識能力の向上:様々な状況を理解し、対応する力が養われる。
- 知的な柔軟性:新しい概念や考え方に触れることで、適応力が高まる。
変化が激しい時代を生きていく中で、言葉にできない何かを表現するために生成AIに頼ってみたりすることも最近は少し増えました。しかし、やはり最後は自分自身の頭で考えたことで答えを見出していきたい、そのために読書で志向の幅を広げていきたいと考えた秋の夜長でした。