コロナ禍に活きるLinkedIn活用術。採用人脈のつくりかた。

コロナ禍に活きるLinkedIn活用術。採用人脈のつくりかた。

5年ほど前から電車の中やリビングのソファーに座りながら、LinkedInのつながり申請ボタンをポチポチと押す日々が始まりました。「この経営者とつながりを持ちたい」とか「この経理財務部長は自分に紹介できそうな求人があるな」などと思ってボタンを押しているうちに、逆に私にも申請をいただくようになりました。今では12,000名ほどのビジネスマンとLinkedIn上で繋っております。

「人脈を広げながらダイレクトリクルーティングができる。」LinkedInとはそんなSNSだと思っています。「LinkedInは知っているけれど、使っていない」、「難しそうで、メリットが何かもわからない」など感じている方もいらっしゃると聞きます。そのような皆様、また現在人脈を広げたいと考えている方々に向けて、LinkedInの良い点や人事で活かせそうなポイントを中心に“採用人脈”という目線から紹介してきたいと思います。

コロナで変わってきた採用人脈の広げ方

この記事を書くきっかけでもあるのですが、先日、HR総研の「人事の課題とキャリアに関する調査」が発表されました。その中で人事職の方が能力向上に努めている事項について、「社外人脈」と回答をされた方が昨年に比べて大幅にアップして、専門スキル、情報感度に続く第3位となっていることに注目いたしました。人脈というと、営業職の方のイメージが強いですが、ダイレクトリクルーティングが盛んになっている昨今において、人事職の方にとっても社外人脈を如何に構築していくかの必要性が増してきているように感じます。

また、今回のコロナの影響により、この社外人脈の必要性は益々高まってくるものと感じております。これまでの採用シーンにおいては、人事職の方が候補者と積極的に顔を合わせることで、自分たちの考え方やビジネスへの想いを伝えることで、採用の母集団を広げることが出来ました。しかし、なかなか候補者とリアルに会うことが出来なくなった現状においては、このやり方が難しくなっています。直接お会いすることが難しい環境下で、自分たちの考えやビジネスの想いを多くの方に伝えていく代替手段が求められています。

LinkedInは、直接面識がなく、顔や名前を知らない人に対してもメッセージを発することが出来るSNSです。SNSとなりますので、リアルに比べると、候補者の方に自分たちの考えやビジネスへの想いが伝えづらいのではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、LinkedInを使いこなしてみると、そのような懸念が払しょくされることに気づきます。また、私たちの考えている以上に候補者の方は、採用担当の方の人間力や想いに触れたいと思っています。私たちが現状利用できるツールとして、LinkedInは、使い勝手がよく、効果を発揮しやすいものだと考えております。
LinkedInの特徴を十分に理解し、使いこなしていくことで、皆様の「採用人脈」は遥かに広がってくるものと考えております。

採用人脈を広げるためのLinkedInの利点

個人が登録することで大きな利便性を得られるLinkedIn。日本のユーザー数は約200万人で今も増加中です。数だけみるとFacebookやInstagram、LINEほどの浸透はしていないようですが、LinkedInはビジネスシーンでの活用に特化しており、他のSNSに比べ、氏名や所属企業名などのキャリアが正確に書かれていることが特徴となります。また、転職、採用企業向けの機能があるため、採用側面で積極的に活用できるツールとなります。このLinkedInの利点について、私は大きく2つあると思っています。

1.価値ある「転職潜在層」を見つける
転職潜在層のアプローチについては、ヘッドハンティング会社を利用する、オウンドメディアを立ち上げる、などの手段があります。これらは、採用ターゲットの母集団を広げるという意味では有効な手段ではありますが、いずれも費用がかかるため、直ぐに始めることが出来ません。その点、LinkedInは、これらの手段と異なり、比較的、利用のハードルが低いため、今日から始めることが出来ます。

2.ビジネス上の「人脈」が自然と広がってくる
つながった相手(1次つながり)の投稿はタイムライン上に流れることになり、また、それを見たLinkedInだけで知り合った方々からもコメントを受け取ることが出来ます。定期的に記事を投稿することで、自分の考えていることや従事している仕事について、多くの方に伝えることが出来ます。そのため、自分の知らないうちに、自分のつながりが広がっていきます。

以降、それぞれをもう少し掘り下げてご紹介します。

価値ある「転職潜在層」を見つける


採用ツールとしてのLinkedInが魅力なのは、「転職潜在層とコンタクトを取れる」という点です。求人媒体は転職活動者が応募してきますし、人材紹介サービスも転職活動者を推薦してきます。LinkedInの場合、「自分の市場価値を知りたい」とか「すぐの転職は考えていないが良い条件の企業があれば」などのスタンスで企業からの連絡を待っている人材が存在しています。これらの人材は、従来の転職サイトでは接触できなかった層にもアプローチができることはという大きなメリットだと思います。

LinkedInでは会社ページを作成し、そこに個人アカウントを紐づけていくことが可能です。会社の情報と自信のプロフィールを登録しておくことで、アプローチ時の返信率向上に期待ができます。自社の候補者になりそうなユーザーにはつながりの申請を兼ねてメッセージを送ります。ここでのポイントは、求人のスカウトではなく、相談スタンスでのアプローチが効果的です。

「人事マネージャーをしています。今後のキャリア形成のために情報交換しませんか?」

最初はこの程度のスタンスの方かよいと思います。LinkedIn上のやり取りにおいて、候補者側の立場から見た場合、受信されるスカウトメッセージは「企業からの連絡」ではなく「個人からの直接の連絡」として捉えられます。そのため、企業の知名度による影響をあまり受けません。候補者は、送信元のプロフィールの情報を閲覧し “その個人に対して興味があるか” の有無で返信するか否かを判断します。これらから企業の選考へいらっしゃいというスタンスよりも、個人的に話をしませんか?というスタンスの方が返信を頂きやすいです。

ビジネス上の「人脈」が自然と広がってくる

LinkedInでは直接つながった相手は“1次”つながりと言います。そして、その1次つながりの方はまた誰かとつながっていてるわけです。その“誰か”が、私とまだつながりが無かった場合、その“誰か”を“2次“つながりと言います。LinkedInへの投稿内容はすべての1次つながりの方のタイムラインに表示され、「いいね」を押すと2次つながりの方まで情報が拡散されていく仕組みです。約12,000人のつながりがあると、私が何かを投げかけると必ず誰かからコメントが返ってきます。これらの人々はLinkedInでつながるまで知り合いではなかった方がほとんどです。また、面白いことに、コメントをくれる方は特定の方ではなく、常に新しい方がコメントを入れてくれます。

コロナ禍におけるサービス業界の転職市場の記事をアップした際には、多くの方からコメントやメッセージを頂きました。サービス業界に関わる方やサービス業界に転職を考えている方だけではなく、外食や旅行業界の役員クラスの方から直接メッセージを頂きました。将来的な転職を考えている方との接点だけではなく、各業界の採用上の工夫や取り組みについての情報を得ることが出来ました。

また、LinkedInにはRecruiterプランという有料版があります。Recruiterプランにすることでより会社情報をよりリッチにして魅力的に見せたり、求人掲載ができたり、多彩な検索条件から高スキルの優秀なユーザーを自社が求める人材像まで絞り込むことができます。まずは無料トライアルも可能ですし、採用媒体として本格的に導入する場合はご検討されても良いかもしれません。

より広い方とつながりをもつために


LinkedInに定期的な投稿を行うことはお勧めです。同じSNSサイトのFacebookと比較した際のコメント内容を比べてみると違いが顕著です。Facebookの繋がりは、知り合いばかりのため、コメントは予定調和になりやすく、その中において否定的な発言が難しくなります。一方で、LinkedInは、まったく忖度が働かない関係性の方からのコメントが入ります。また、LinkedInは、個人の知識やノウハウがオープンに集まる場であり、コメントを残す方々にとっても自分の経験や知識を披露する場であります。そのため、頂くコメントについても考えさせられる内容ばかりです。

これらのやり取りで明らかに私の発想は広がり、普段の仕事に活きていると感じます。 また、情報を発信=発想の広がりという私のモチベーションが働き、積極的に情報収集をする習慣が身につくという好循環が生まれました。日経、ロイター、Yahoo、Newspicks、M&Aオンラインなどから気になるニュースや業界の動きをキャッチし、その意図や未来への波及を考えて投げかける。その一連の習慣をビジネス感度の高い他ユーザーと共有できることは非常に有意義だと感じます。

LinkedInで気を付けたいこと

さて、私はLinkedInをフル活用していますが、気を付けたほう方がよいことはないのか?というといくつかあります。

・投稿に対して批判的な意見がコメントされることもある
・海外から知らない人が突然リクエストしてくる
・英文レジュメの登録が多い
などです。

それぞれ簡単に例をあげさせてもらいます。

「投稿に対して批判的な意見がコメントされることもある」。これはLinkedInの利点でもありますが、やはり批判的なコメントがあった際には気になります。一方、その対応については、多くの方の目に触れることにもなりますので、適切な受け答えが求められます。

「海外から知らない人が突然リクエストしてくる」。どのような目的でリクエストしてくるのか分からないこともありますが、海外の方からのつながりの申請も稀に見かけます。自分の人脈に繋がらないと思った場合は断って頂いて全く構わないと思います。

「英文レジュメの登録が多い」。まだまだ全体的には英文レジュメが多い傾向にあります。日本人であっても半数のユーザーが英文登録しているとのことです。LinkedInは全世界で7億の人のユーザー数を突破しており、日本でも外資やグローバル企業が積極的に活用している現状も否めません。

人脈とは?

知り合いと人脈の違いについて、皆様はどのように考えますか。知り合いとは、“お互いの名前や顔を知っている者同士”のこと。対して人脈とは、“同じ主義や主張を持つ人々の繋がりのこと”を指すそうです。交流会に多く参加することで名刺情報は増やすことは可能です。一方で、これらの知り合いは、なかなか人脈へ発展させることは難しいかもしれません。最近では、Clubhouseなど、ネット空間において、世界中の方と音声でのやりとりが出来るツールも出てきております。しかし、これらの場面において、なかなか自分たちの主義・主張を交わしていくことまでは難しいのではないでしょうか。

LinkedIn上でのコミュニケーションは、直接面識がない、社外の人に対して、自分の考えを届けることが可能となります。その場でのやり取りについては、口頭ではなく、文字によって行います。そのため、Webチャットで散見する発言するタイミングの難しさはありません。また、発言者の経歴も分かります。そのため、どのようなバックグラウンドを持った方が、どのような視点で発言されるのかについて確認することが容易となります。

LinkedIn上では、単なる知り合いではなく、お互いの主義や主張を理解した上で繋がる関係を築きやすいのではないでしょうか。

まとめ

これからの採用においては、採用人脈が大きなカギとなっていくことは明白です。採用人脈を構築するためには様々なやり方があると思います。皆様にとって、良きやり方を見出して頂ければと思いますが、SNSは、対面のコミュニケーションに制限が生じているコロナ禍においては効果を発しやすいツールであることは間違いないでしょう。

LinkedInを上手に活用することによって、新しい社外人脈構築に役立ててみてはいかがでしょうか。LinkedIn上で繰り広げられる主義や主張を交わす場に集まる人と人との繋がり。まさに、この繋がりこそが、皆様にとっての“採用人脈”になりえるものだと思います。

人脈をつくるために社外に出ることが難しくなっている昨今、採用人脈を構築のため、LinkedInを試してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

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