
「企業は人なり」と昔から良く言われる言葉ですが、働く人々の側からすると企業とのつながりは徐々に弱まりつつあり、個々人が独立したプロフェッショナル化を進めているのは周知の通りです。自分の専門性、キャリアの向上を図り、エンプロイアビリティ(自分の雇用価値)を高めるために、積極的に企業間を飛び回りより良い環境を持つ企業へと意気揚々と転職していく時代になりつつあります。
さて、当社に来られる人事職の転職希望者もこれにならって専門性を高めたいというニーズをもってお起こし下さる方々が後を絶ちません。
当社に訪れる人事職への求職者は、30〜40代前半の転職希望者が80%以上を占めています。人事としての経験を十分に積んだ“人事に精通した人材”で、“社会的に油の乗った年代”の方々と言えます。転職希望理由の多くは、スキル(キャリア)アップもしくは、会社の将来性(経営方針や人事組織としての取組み)に不安を感じて新たな環境を求めてという方々が多いと感じます。
上記年齢層の求職者に多いのは、人事職全般を任せてくれる企業よりも採用や制度構築などといった人事の中でもある分野のスペシャリティーを高く買ってくれる企業、または、得意分野以外のスキルを伸ばすことに挑戦させてくれるような企業への転職を希望する方が多いということがあげられます。中には採用の分野で、「中途社員採用のみをやれる企業へ転職したい」という人もいます。一見わがまま?と思うような希望に思えるでしょうが、そのようなスポット的課題を抱えている企業もありベストマッチすることも稀ではありません。
ただ、40代から50代にかけて人事組織のマネジメント業務を将来目指したいと思う方は、ある分野のスペシャリティを磨くことも大事ですが、人事全体の業務を理解し遂行するスキルは当然必要だということは外せない要件なのでご注意下さい。新卒採用しか経験のない人事部長は少々頼りないですから。。。
企業人のプロフェッショナル化が進み、人材の流動化が激しくなる中で、より優秀な人材をいかに集めて囲い込むかが昨今の重要な企業ミッション。その為には企業側はエンプロイメンタビリティ(雇用主としての魅力)を高めていかなければなりません。“会社の魅力をあげること”、それを担う役割として人事部という組織は大きな役割を果たしていきます。そして、その人事の職を勤める人材もまた、職のスペシャリティーを目指す人々が多くなってきているといういうことを常日頃のキャリアカウンセリングを通じて切に感じます。
プロフェッショナル人材が企業を創る時代。そのプロフェッショナル人材を集め、囲う人事部の人々もまた、プロフェッショナル志向なのだということなのですね。






