トップタレントが活きる会社
最短距離でのゴールを目指す
事業創造のメカニズム。
辻 高宏TAKAHIRO TSUJI
最短距離でのゴールを目指す事業創造のメカニズム。

エムスリー株式会社 取締役 辻 高宏TAKAHIRO TSUJI

医療費33兆円以上、その周辺まで含めると50兆円以上。日本の巨大な産業セクターである医療界を舞台に、2000年の創業以来、増収増益を続けるエムスリー。「医療」×「インターネット」の領域で主力事業「MR君」を始め、世界初のビジネスモデルを次々と創造し、医療関連ビジネスの常識を覆してきた。その勢いは海を渡り、世界250万人の医師を束ねるプラットフォームを構築するまでに拡大している。世界の医療界を変える同社の強みやそのビジネスを生み出す人材の資質は何なのか?同社の辻取締役に聞いた。


「日本発」世界最先端のビジネスモデルを 

エムスリーの優位性を確固たるものしているビジネス基盤は何でしょうか?

「m3.com」になります。エムスリーの成長は、「m3.com」の成長と共にあると言ってもよいものです。これは、医療従事者向けのポータルサイトで、医療に関する最新ニュース、会員専用コミュニティ、独自コンテツ等を会員向けに提供しているもので、国内医師の会員数においては既に約25万人を超えました。日本の多くの医師に「m3.com」が活用されているという状況は、我々が発信する情報の影響力もさながら、エムスリーの各事業の大きな基盤となっています。

辻 高宏

「m3.com」を開始した当初、医療界においてインターネットは十分に活用されていない段階でしたが、一方で、新しい情報を得ようとする医師たちのITリテラシーは既に高いものでした。我々はそのギャップに対し、インターネットで医師に情報を提供するプラットフォームを構築しようと考えたのです。結果、やはり医師からのアプローチは非常に多く、自然と「m3.com」にメディアとしての力が宿っていきました。

また、このサイトには医師同士の意見の交換や情報を共有できるコミュニティとしての役割を持たせる機能を重ねたことで、情報が載ればのるほど他の医師への影響が高まり、コミュニケーションが活発化するという好循環が生まれました。結果、継続的に会員数を拡大することができたのです。

我々は、この「m3.com」という強力なプラットフォームと、主力事業の「MR君」を始めとした各種サービスの提供を、さらなる成長のリソースとして捉え、医療分野のインフラとなるべく成長戦略を描いています。

御社サービスはどのような観点で生み出されるのでしょうか?

当社は、「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を一人でも増やし、不必要な医療コストを一円でも減らすこと」を目指しています。また、「人まね」ではなく、これまでになかった世界最先端のビジネスモデルを創り出すという使命感もあわせて持っています。その2つの観点は外していません。

創業期から成長を続ける「MR君」はその代表例で、医療関連マーケティング支援事業は、現在100億円を超える事業として当社を支えています。「MR君」は医師へ医薬情報を提供するプラットフォームであり、MRの役割をサポートするサービスです。弊社がこのサービスを開始するまでは、医師への情報提供を行うのは、製薬会社のMRが中心であり、その生産性の改善が課題となっていました。

一方、医療の現場におけるインターネットサービスの開発は遅れているものの、情報収集に余念がない医師達のITリテラシーは高いというギャップがありました。そこで、「MR君」というネット上のプラットフォームにより、製薬会社は効率よく、医師は最新の情報をスピーディーに得られる画期的な流れが生まれました。「最新の情報を効率よく」という双方のニーズを満たすこのサービスはすぐに大きな支持を得るようになりました。

世界250万人。米国8割、中国5割の医師とコンタクト

「m3.com」プラットフォーム以外にも御社の優位性はありますか?

3つあると思っています。まずは、積極的にグローバル展開を行っている結果、新しい情報やノウハウを、別の国のプラットフォームで活用できることです。二つ目は、当社の成長に伴い優秀な人材が集まり、重要なプロジェクトを次々に立ち上げられるようになったこと。三つ目は、「m3.com」を基盤に数多くのビジネスを展開して来たため、医療業界の知見が広く深くなっていること。このことで新しいビジネスを行う際のアイデアも生まれやすく、最短距離で新しいサービスを生み出すことが可能になりました。

グローバルにおける現在のビジネス展開は?

現在、エムスリーグループ全体で、世界250万人の医師にコンタクトをとれるまでに成長し、さらなる拡大を遂げています。国外でいうとアメリカにおいては60万人、中国では100万人を超える医師が会員です。世界250万人の医師にリーチができることは、製薬会社などの医療関連企業にとって非常に魅力を感じて戴けており、現に当社を介してグローバルな調査やマーケティングを行いたいという医療関連企業からのお問い合わせが増えています。

グローバル展開は、積極的なM&Aや提携、またそこを足掛かりとしたサービス自体の好循環による成長も含め、さらなる拡大が期待されます。海外で提供しているサービスは日本で展開しているものと異なる場合も多々ありますので柔軟に対応しながら、国内で培ったノウハウを投じて会員数を増やし、他のビジネスモデルを提供していくという戦略をとっています。

全ての社員に「社長意識」

優秀な社員の中でも成長に大きく寄与するトップタレントに共通点はありますか?

能力でいうと「自分でものを考える力」と「行動する力」を持っている人が多い傾向にあります。エムスリーグループは、「ものまね」や「他社まね」を行わず、常に医療界にない新しいビジネスを創造してきました。当社は、これまで、「MR君」を中心に医薬プロモーションのe化を推進してきましたが、最近では、「治験君」を中心とした医薬の研究開発のe化にもチャレンジしています。

この他、医師や薬剤師の転職を支援するキャリア事業、一般の方々からの健康に関連する質問に医師が回答する「AskDoctors」といったコンシューマ向けサービス、診療現場をサポートする電子カルテ事業や診療予約サービス、次世代MRであるメディカルマーケターの育成・提供を行うCSO事業など、展開するビジネスの幅は広がっています。

我々は、新しいことを始めるのが好きな組織なのです。そのため、現実やデータを分析して次のビジネスを組み立てて、そして事業を引っ張っていく。そんな力がおのずと必要となっています。

考える力の強い戦略コンサルタント出身が多く活躍するイメージがありますが?

辻 高宏

確かに戦略コンサルタント出身者は、考える力があり、適性はあります。例えば、「治験君」という新しいサービスを立ち上げてきたのは、IT企業とコンサルの経験者で、今では1つのグループをリーダーとして引っ張っています。また、コンサルとメディア企業の出身者には、M&Aでグループに入ったある会社のマネジメントを任せています。

ただ、当社のトップタレントはコンサル経験以外も数多く存在しています。新規サービスを立ち上げたり、グループ会社のマネジメントにも入っているある社員は、金融機関の出身で、入社以来MR君の営業を担当していました。 “考える力”があり“行動する力”があれば、バックグランドに関係なく事業やプロジェクトの責任者をどんどん任せていきます。
共通するのは、「社長意識」を持って、当社での仕事に取り組んでいることです。

“社長意識”とは?

経営者の視点に立って自分の目の前の課題を考えだし、対応していく意識のことです。当社では、全ての社員に「社長意識」を持つことを求めています。人から言われるのでなく自分で動く、何かあったとしても人のせいにせず、自ら解決にあたるという意識。また、課題に対して制約条件を設けず、人の採用やM&Aなど、あらゆる手段・可能性を考え、最良の方法を導き出し、実行する。このような意識を持って仕事を進める人は、当社の中では高い成果を上げ、よりチャレンジングなプロジェクトにアサインされて、成長が増していく傾向にあります。

最大の利益の先に更なる社会貢献を

「自分でものを考える力」は事業創出以外にも活かされますか?

新しいものを生み出す先は新規事業だけではありません。現存するビジネスの拡張やプロセス改善のための新たな取り組みも含まれます。例えば、主力事業の「MR君」であっても現売上の3~4倍のポテンシャルがあると考えており、成長のための施策は、常に考えられています。また、現場のプロセス改善により生産性を高めることもできます。

新規事業や改善はどのようなプロセスで生まれるのか?

組織の規模は年々大きくなってはいますが、いまだにベンチャー企業という意識を強く持っています。ベンチャー企業はスピードが重要。そのため、新しいことを始める際、最終意思決定まであっという間に進むようにしています。ビジネス考案時点で経営陣が入り込むことも当社では頻繁にあり、このことが最速の意思決定プロセスになっています。

また、スピードという観点は、意思決定だけでなく、日ごろの現場の業務の中にも刷り込まれています。考えることが好きな社員が多い一方、会議そのものを重視するという発想はありません。また、例えば、社内検討のための資料は、それが経営陣の入る会議用であっても、必要事項が理解できれば十分で、手の込んだものは不要といった感じです。当社の社員は、「今日一日で何を生み出したのか?何を変革できたのか?」を日ごろから追い求め、そのために何が必要かを考え、行動する人が多く、会社としても、それを求めています。

このように意思決定だけでなく、普段の業務の中にも無駄なことは省き高速化することで、いざ新しいことを始める際に“最短距離のゴール”を目指せる環境を整えています。加えて、当社の優位性である医療業界の知見やビジネスノウハウがそのスピードに拍車をかけるわけです。当社のビジネスは医療現場の改善に役立つ社会貢献度の高いもの。新しく始めようとしたことが速やかに実現され、社会貢献につながるということは、当社で仕事を行う醍醐味と言えるでしょう。

成長を続ける中で課題となっている点はありますか?

成長するために必要なものは、新たな事業やそれを動かす“リソース”で、その中でも、最大の課題は、人材の確保です。

事業拡大の先にある目標は何ですか?

辻 高宏

医療界の課題や問題点を解決する、新しい価値を提供し続け、企業としての価値向上を図ることです。そのためには、まず、その循環の元になる利益を伸ばし続けていくことが必要です。生み出した利益を元手に、投資を行い、新たなビジネスを創っていきたいのです。そのことを通して医療界をより良い方向へ変革していきたいと考えています。当社は、社会に貢献しながら新しいことをスピーディーに実現できる会社です。成長余地が無限にある医療界というフィールドで共に成長していきたいという方をお待ちしています。

記事一覧

  • タテ×ヨコ、無尽の裁量権が<br />才能の最大化を呼び起こす。
  • 現場主義の戦略がもたらす<br /> 「日本が変わる」実感。
  • 最短距離でのゴールを目指す<br />事業創造のメカニズム。
  • 多様な専門家の知が集結するから世界一難しい案件でも手掛けられる。
  • 多くの事業家たちで<br />未整備な市場を切り開く。
  • ハードゲームに勝ち抜き、<br />次世代のイノベーションを創る。

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