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2011年08月 アーカイブ

2011年08月02日

Vol.51 〜 脱スーツとの葛藤 〜

思い返せば、中学時代の制服は学ランでしたが、夏期だけは授業中も全校集会も半袖白シャツでした。それは夏の制服であり、そして"正装"でした。

今年の夏、就活中の学生は、面接企業からの「クールビズでお越し下さい」の呼びかけに疑心暗鬼なのだそうです。軽装で面接に行くと、"ビジネスマナー不足"のレッテルを貼られそうで恐いのだとか。これは新卒に限らず転職者や営業マンもしかりだと思います。「節電中につき軽装でお越し下さい」と企業サイトに掲載されていても、"無難にスーツで参上"という人がまだ多いと思います。

日本のビジネスシーンでは、スーツにタイ着用が正装とされて来ました。起源はというと、明治4年の太政官布告で「爾今禮服ニハ洋服ヲ採用ス」が発せられた時まで遡るようです。その際、儀式の定服が洋服(礼服の様相)となり、次いで公務員の制服が洋服となり、次第に一般にも背広が定着して今に至るというわけです。求職者などからすると、保守的にこれまでの風習を守る方が安心だと思うのは自然な心理です。

帝国データバンクによると、今年の夏にクールビズを実施する企業は8割にのぼるのだそうです。しかし、接客時などはスーツ姿で挑む企業がまだ多いのが現状。軽装は自主的な装いであり、"正装"の認知まではされていないからです。例えば、半袖とスラックスであっても、"これが正装だ"という着こなしを共有すれば事態は変わるのではないでしょうか。今はこの"正装の共有"が欠けていることが就活生の悩みになっているわけです。

温暖化と節電と軽装はもはや三位一体。明治以来、スーツが制服のようだったビジネス界。正装の変換は訪れるのでしょうか?

2011年08月16日

Vol.52 〜 不安の種 〜

今の一瞬だけに集中して生きていれば何の不自由もないのに、ふと将来を考えると苦しくなる。将来の不安によって、人の脳はストレスを感じます。脳が発達した為に、未来を推測する力を持った人ならではのこの習性は、自分を苦しめる一方で、その不安を解消する為に変革を起こす原動力ともなります。

働き盛りの30~40代。実はこの世代の転職理由で最も多いものは「会社の将来が不安」なのだそうです。これは、厚生労働省の雇用動向調査結果によるもので、2010年に転職した男性が自己都合で前職を辞めた理由で挙げたもの。20代と50代が「労働条件が悪い」を理由として最も多く上げていたのに対し、世代感覚の違いがみれておもしろいものです。

当社にお越しになる転職希望者の平均年齢は30代半ばですが、リーマンショック以降はやはり、会社の将来を不安視して転職を希望する方が多くみられました。この世代は、家のローンや子育てで安定した収入を確保し続ける必要性がある方が多い為、会社の将来性には特に敏感なのでしょう。一方で20代は目の前の処遇に目を向けがちであり、50代は定年が近づき、会社の将来性の重要度は下がってくるといったところでしょうか。

昨今、多くの企業は将来への不安要素を何かしら抱えているものです。不安から逃げる為だけの転職は、転職を繰り返すことになりかねません。時には不安の種を飲み込んで目をつぶって走る方がよい時もあります。どちらが正しいのか?その判断材料を提供することも我々の仕事であります。

それにしても、ここ最近は将来が不安となる要素が社会全体に多い気がします。うまく変革につなげていきたいものです。

2011年08月30日

Vol.53 〜 中途採用復調の兆し 〜

人材紹介会社や求人メディアを利用した採用が活発になっています。
日経新聞によると、転職市場での求人数の増勢が続いていて、リクルートやインテリジェンスといった大手人材紹介会社の7月末時点での求人数は前年同期比でいずれも40%前後の増となり、今春以降は拡大を続けているそうです。

今年は東日本大震災の影響で新卒の採用活動が長引くのに伴い、中途採用の立ち上がりも遅れをみせていましたが、7月以降は増加傾向が鮮明になっています。IT大手が100人単位で募集していたり、リーマン・ショック以降は見られなかった総合商社の総合職の求人も活発化してきている模様です。また、インテリジェンスが10月に開催する転職フェアの参加企業数は約170と前回開催の6月から4割も増える見通しで、リアルマッチングの場も盛況感が出て来ました。

当社でも、同一企業が複数職種で複数名募集しているような案件が増えており、何よりも弊社候補者を採用いただく数が昨年同時期より飛躍的に伸びて来ました。数もさながら、企業の採用意欲が上がっている為、候補者の推薦から採用に至るまでの展開率が上がって来たことも大きな要因となっています。

マクロでみても最近の正社員有効求人倍率(厚生労働省)は前年同月を常に0.1ポイントほど上回る水準で推移しており、失業率は低調ながらも求人に関しては持ち直しつつあるようです。米国や欧州各国の雇用情勢が日増しに厳しくなっていることを考えると、今の日本の雇用情勢はまだ恵まれた方だと言えるのではないでしょうか。

間もなく野田新政権が生まれます。今の雇用情勢が更に上向くように政策面でしっかりと支えてもらいたいと願うばかりです。

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