プロねた。
Vol.082

2015年ASEAN統合と夏休み

2013年08月13日
担当
福良 英基

15年ほど昔、学生特権である”長い長い夏休み”を利用して、タイやベトナム、ラオスなどのASEANの国々を旅したことがある。

当時、それらの国々の都市部では、日本で80年代に走っていたようなTOYOTAやHONDAの中古車・バイクが走り周り、けたたましい街のその喧騒が、何故か心地良く感じたものだ。田舎に行けば、戦前の日本を思わせる懐かしい田園風景が広がり、すれ違う人々は素朴な笑顔を見せた。

今、そのASEANが向かう先は、”2015年のASEAN統合”による巨大な経済市場である。

タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ブルネイの10か国の人口は約6億人で、EU27カ国の約5億人をしのぐ人口となる。そして、そのポテンシャルを引き出すべく2015年までにEUのような共同体を発足させようとしている。これが”ASEAN統合”計画であり、3年後には、関税もお金(投資)も人も垣根がない、巨大な経済圏が誕生していることになる。

「中国の次はASEANだ!」と、こぞって企業が目を向けるのも無理なはく、当社においてもASEAN地域で就労できる人材ニーズがすでに高い。

インドネシアでの鉄鋼営業
マレーシアでの工場長
カンボジアでの福祉施設の責任者 などなど

その数は年々増えて、レパートリーも日に日に豊富になっている。

また、現地赴任ではないが、ASEANへの出張ができることを条件とする案件も多い。日本とASEAN諸国の直行便での飛行時間は5~6時間で、ニューヨークとLAを結ぶ飛行時間とほぼ同じ。その移動に抵抗を感じないビジネスマンも多く、関連案件は人気が高い。

向こう数年でASEAN地域では富裕層・中間層の増加が著しいと言われる。
90年代後半の夏休みに見たあの光景は、これからますます懐かしいいものになるだろうが、その時、日本の製品やサービスがASEANでどれほどシェアを持っているのか?それは楽しみである。

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