プロねた。
Vol.079

転職好機

2013年05月20日
担当
福良 英基

何となく気付いている人も多いと思うが、雇用は2009年からは右肩上がりで伸びている。リーマンショックで落込んだ雇用を取り戻すかのように、年々その求人は増えており、新規求人数では2009年から2012年の間の伸び率は140%強に達した(厚生労働省参照)。さらに帝国データバンクの調べでは、2013年は、正社員採用を増加する企業が更に増えると予測している。

実際にここ最近の円安と株高に後押しされるような勢いで、我々に寄せられる求人件数も増えつつある。おおよそすべての業界で採用増に向っていると思うのだが、特にIT分野と建設分野のニーズが高く、建設分野については求人が増えたことよりも人不足自体が深刻である。

時を遡ると、高度成長期時代に日本の主要産業と言えば製造業であり、そして建設業であった。バブルが崩壊するまでは、日本のゼネコンやデベロッパーの経営者が世界長者番付の上位に常連であったことを思うと、その勢いは計り知れる。しかしながら、バブル崩壊で国内建設投資額は急減し、1990年代半ばと比べると2012年度は見込みで45兆円規模と49%まで減少している。それに伴い、建設業界で働く人口自体が減っていったという経緯がある。

それが昨今、(1)震災復興と(2)高度成長時代に建てたビルやマンションの修繕需要の急沸、(3)更に安倍政権が再び「人からコンクリート」へ投資先の舵きりを行ったことが追い風となった。この急に膨らむ市場にアサインされる即戦力人材の母数自体がそもそも足りないというのが建設業界の現状である。

今回、わかりやすい例として建設業の例を挙げたが、アベノミクスで急回復する景気を背景に、このまま行くと人材需要に供給が追いつかない業界が今後、他にも出てくるだろうと思われる。そして、それは売り手市場で条件良く転職できる可能性が高まることを意味する。2013年は、為替や株価をチェックするかのように是非、求人倍率や転職エージェントからの情報をチェックして、転職好機を見極めることをおすすめしたい。

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