プロねた。
Vol.078

バタフライ効果

2013年03月13日
担当
福良 英基

「バタフライエフェクト(効果)」というカオス理論がある。ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから遠く離れた対岸では大きな波になるというもの。ささいな事象でも遠い未来に大きな影響を与えるという意味である。日本風に言うと「風がふけば桶屋が儲かる」に近いかも?

政権交代で始まった円安は株高をも呼び込んだ。おかげで多くの企業で業績見通しが明るくなって来ている。では、我々の生活は・・・・?

最近、企業の給与アップのニュースが多い気がする。セブン&アイ・ホールディングスがグループ企業のベア実施を発表し、ローソンでも賞与にて20代後半から40代のグループ社員の年収を引き上げることを決めている。ヤフーも全従業員の年収が単純平均で約5%上がる新制度を発表した。ニトリについては、円安の逆風下でも「政府のデフレ脱却政策に応える!」として、平均2・31%のベースアップを発表している。

いずれも安倍政権が業績好調な企業に賃上げを要請したことに応じたものである。経済評論家によると、インフレ目標2%のようなマイルド・インフレでは、賃金上昇率がインフレ率より高くなる傾向があるようだ。近い将来、全産業平均で賃金上昇は2%を超えるということになる。物価も上がるので豊かさの実感はわずかに上昇といったところだろうか?

投資家心理の先行で始まった円安と株高は、経済活動実態を活性化させ、給与などの面で我々にも影響を及ぼし始めた。これも冒頭の「バタフライエフェクト」に他ならない。この先、どのような影響が広がっていくのだろうか?ひとまず、今の良い波から落とされないようにしがみつきながら、行く末を案じたい!

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